野生の悪魔が現れたっB-3
「トイレで、だと?」
そんなことを許すつもりはない修一だったが、彼女の脚へ舐めるように向かわせた視線がベージュのパンストを捉え、
「仕方ねーな」
と呟いた。
ショーツを脱ぐにはパンストも脱がなければならず、時間がかかる。
ただでさえもう直ぐ一限が始まる時間帯……他の教師に目撃されたら厄介だ。
「来いよ」
修一は近くの男子トイレに入り、後に続く優子と一緒に個室へ身を押し込めた。
「さ、脱げ」
その言葉と共に始業のチャイムが鳴り響く。
蓋を閉めた洋式便器の上に腰を下ろした修一は、その響きに我関せずといった様子で腕を組んだ。
「…………ッ……」
無言のまま顔を赤くし、優子はスーツスカートの中へ両手を忍ばせる。
「後ろ向いて、ケツ突き出しながらやれ」
「…………、これでッ、いい?」
無論彼女は何故か抵抗出来ず、スカートに両手を突っ込んだまま向きを変え、クッと腰を突き出した。
「あぁ。最高にエロいぞ?」
タイトな黒いスカートがパンッと張り詰め、撫でたくなる尻を誇示している。
性欲が突き上げて来るも、この後の事を考えて彼は必死に堪えた。
そんなことは知る由もなく、優子は手を下ろしていく。
親指にはパンストとショーツのゴムが引っ掛けられており、するすると滑っていった。
「……これでいいんでしょっ」
彼女は向き直り、脱ぎ捨てた物を投げ遣り気味に手渡した。
「これは穿いとけ」
「ッ……もぉっ、何なのよ……」
返されたパンストに脚を挿し込んでいく優子。
その行為より、修一は手元に残したピンクのショーツを観察している。
肌の温もりを残す布地をピンと張り、可愛らしいレース飾りなどをじっくり眺めていた。
「これで旦那を誘惑してるのか……」
「そ、そんな事ッ……してない……」
ノーパン故に、パンスト生地を敏感な部分に直接感じながら優子は力なく否定を示した。
そんな彼女の目の前で、修一はショーツを裏返す。
「なんか汚れてるな……」
クロッチの中央に黄色い汚れを見つけ、彼は優子の眼前に晒した。
「……ッ、……ッ」
彼女は恥ずかしそうに視線を背け、それ以上は何もしようとしない。
「ついでにブラも取れ」
今まさに思い付いたことを新たな命令として下した修一は、それに従う優子を後目に改めてショーツの汚れを観察し始める。