野生の悪魔が現れたっB-16
だがそう思えば思うほど、友美への感情が膨らんでいく。
このむしゃくしゃを吐き出すために、彼は職員室へ向かうのだった。
新婚ほやほやが妬ましいのである。
「森田先生」
「……か、た桐、君」
修一はストレスの捌け口に相応しい彼女へ
「進路指導室の鍵、持って来い」
と声を潜める。
躊躇いがちに頷いた優子を見て、彼は職員室を出た。
数分後、優子も廊下へ出てきて
「案内しろ」
命令に従い続ける。
「っ…………」
優子の肩が強張った。
修一に尻を撫でられている。
職員室は二、三年生の教室が集まるB棟の一階にあり、進路指導室は特別教室が集まるC棟の二回にある。
昇降口はA棟とB棟の間にあるので大半の生徒はそちらへ向かうが、当然油断は出来ない。
しかし優子は修一のすることに拒否を示せないので、尻を好きなように撫で回されながら進路指導室を目指すしかないのである。
「はあッ……ッ……」
修一が軽く摘むと、彼女は足を止め軽く震え上がった。
「ノーブラノーパンで興奮してたのか?」
「ち、違う……そんなこと、ぁああ……」
「偉そうにものを教えてるクセに、実はノーブラノーパンで生徒の前に立ってたなんて、ただの変態だよな? 『私は変態です』って言ってみろよ」
「んッ、んん……私は、変態です……」
「ほらやっぱり。普通じゃないよな? こんなことされて抵抗しないなんてさ。お前は俺の奴隷なんだよ。言ってみろ」
「私はッ、ん……修一様のッ、ぁッ……奴隷、です……」
そんな事を何度も紡がせながらずっと尻を撫でているうちに、進路指導室へとたどり着いた二人。
「お前も入れ」
鍵を開けてドアを開けた優子は、修一に言われ自身もそこへ入った。
修一はドアに鍵を掛けると、催眠の準備に取り掛かる。
「俺の目を見ろ」
そして優子に
「はい、ご主人様」
更なる色が重ねられていく。
「お前は、俺を見ただけでパンツがぐっしょり濡れるほど発情する」
「はい、ご主人様」
ここから先、同じ様にベース催眠を掛ける予定だったが、修一は少し頭を捻っていた。
ベースの四つは修一の求める反応を示す内容だ。
しかしそれでは、あまり寝取ってる感じがないのだろう。
彼はなんと
「お前は今の夫を愛し続ける」
と催眠を掛けるのだった。