野生の悪魔が現れたっB-10
「「花梨!?」」
流石に花梨から修一へその言葉が紡がれると、両隣にいる二人には意外性が強いようだ。
「お前たちにもご褒美をあげないとな?」
「「え?」」
それが何なのか彼女たちには解らない。
それに、修一が与えようとしているものは今はまだ褒美にはあたらないのだ。
「さぁ、俺の目を見るんだ」
命令に逆らえず、彼女たちは修一の目を見つめる。
そして
「はい、ご主人様」
愛理に続き
「はい、ご主人様」
麻里子も催眠状態へ堕ちた。
「お前たちの最高の喜びは『俺に性的興奮を与えること』になる」
それに対し三人は
「「はい、ご主人様」」
と答えるしかない。
「お前たちの一番の幸福は『俺に性的興奮を与えられること』になる」
これにも
「「はい、ご主人様」」
抗えない。
「お前たちは俺を見ただけでパンツがぐっしょり濡れる程発情する」
「「はい、ご主人様」」
従順に答える、最早奴隷の彼女たち。
そしてここからが本番である。
「花梨」
「はい、ご主人様」
「お前は俺の命令に背くことが出来ない」
「はい、ご主人様」
取り敢えず今まで通りの催眠を掛ける修一。
実際、この催眠さえ掛かっていれば後はどうとでもなるのである。
そして花梨には更なる催眠が掛けられていくのだった。
「お前は俺の小便が大好物で、それを飲むことに性的興奮を覚える」
「はい、ご主人様」
修一はどす黒い笑みを浮かべ、同時に愚息の落ち着きをなくしていく。
「お前は、俺の小便を飲んだ直後の食事を四つん這いで行う」
「はい、ご主人様」
このような内容にしないと所構わず四つん這いになってしまう。
修一が花梨に小便を飲ませるとしたら、それは二人きりの場合か奴隷に堕とした者たちの前でかということになるのだ。
「お前は頭を踏まれると直ぐにオーガズムを迎え、その方法でないとオーガズムを迎えることが出来ない」
「はい、ご主人様」
これは修一限定ではないらしい。
誰に踏まれても絶頂し、逆に踏まれないとその境地へは達せない。
「よーし……」
これからの事を考えると修一のオスは既に臨戦態勢に入ってしまうのだった。
――魂を浄化せん。
彼は一人ずつ催眠を解いていく。
寧ろ、同時に複数人の目を見つめるのは不可能なので、一人ずつしか解いていけないのだ。