野生の悪魔が現れたっ@-7
今ここで催眠を解いてしまうと友美はパニックを起こすだろう。
クラスメートの家で全裸になっているのだから。
彼は暫し頭を捻り、閃いた。
「あなたは催眠が解けても俺の言うことに背くことはできません」
「はい、ご主人様」
我ながら名案だと思う修一だったが、馬鹿の一つ覚えに答える友美に若干の不安を覚える。
しかし確かに術はかかったのだから、という思いが彼を先へ進ませる。
「えっと……」
彼は瞳を見つめ、念じた。
──魂を浄化せん……。
「…………あ……、いやぁああっ!」
自分の姿に気付きしゃがみ込む友美の反応には生気が感じられた。
「何? え? なんでっ、訳解んないよっ……」
今度は小さく、今現在の自分の姿に困惑を示している。
「き、北野……?」
「どういう事?! 片桐君っ……なんで、私……」
少しの非難が声に混じってはいるが、全てを責めきれないのだろう。
と言うより、混乱の方が大きい。
彼女の記憶は昇降口で途絶えているのだ。
「俺が北野さんに『裸を見せて』って言ったから……」
修一は友美の当然の反応に面食らいながらも催眠効果を確かめようと必死だ。
「あ……え? そう、なの? 片桐君が……私の裸、見せてって……」
半ば冷静な声色で呟いた友美は、修一の方を窺うとゆっくり立ち上がっていく。
顔を赤くしながらも
「だから私、こんなカッコ……なんだ……」
手を後ろに回す友美を見て、修一は確かに催眠術の効果を実感した。
しかも今回は北野友美という人格がはっきりとある状態……マインドコントロールである。
彼女は今、片桐修一という人物から下される命令に背くことができない。
それが確信に変わったのか、修一は次なる指示を口にした。
「そこに座ってよ」
円卓を指す修一に友美は恥ずかしそうにしながら向かい、机上にペタンとしゃがみ込んだ。
「股開いて……M字に……。腰を突き出すようにして……」
「そんなッ、恥ずかしいよ……んッ……」
しかし友美は言われた通りにM字開脚してみせる。
秘部を覗き込む修一に顔を上気させつつ、見せつけるように腰を突き出した。
「ぁッ……そんなにッ、見ないで……?」
恥ずかしさに小さく震えて訴える友美だったが修一は一向に止めようとはしない。
何しろ、初めて生で見る異性の陰部なのだ。