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少女の頃
【ロリ 官能小説】

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第1章-1

八月上旬、太陽の陽射しが眩しい季節、人気の無い無人の駅のホームに一人の少女の姿があった。炎天下の日中、少女は駅のホームの屋根付きのベンチに腰を下ろして一人座っていた。白い袖の無いワンピース姿に、麦わら帽子を被っていた。背丈は低く幼い顔立ちで、大きなつぶらな瞳で、長く伸ばした黒い髪が背中まで伸びていた。色白で身体はほっそりと華奢である。少女は来る途中の駅のホームに置いてあった。無料のグルメ情報誌を団扇代わりにして、暑さ対策をしていた。少女が座っているベンチの隣には、彼女がこれから泊まる為に用意して来た大きな荷物が置いてあった。頬や額などに吹き出る汗をハンカチで吹き取り、来る途中で購入したペットボトルの天然水を時折口運んでいた。
水を口にしていた時、無人の駅に一台の軽トラックが近付いて来た。軽トラックは駅の近くまで来ると停車して、ドアが開くと中から四十代過ぎの若い男性が出て来た。男性は周囲を見回してから、駅のホームに目を向けると笑顔で少女に近付く。
「もしかして…、ミッちゃんか?」
「いえ、違います」
「あれ?おかしいな…、電話で、おいらの妹の娘さんが、今日コッチへ来ると言ってたのにな…」
「その妹さんの名前は、何て言いますか?」
「ヒロミだ、結婚して島谷ヒロミと、言うんだがの…」
「それ、私の母です、私は島谷ルイです」
「ああ…そうだ、ルイちゃんだ、ワルイワルイ…しばらく会って居ないから、名前間違えてしまった」
「叔父さん、確か以前来た時も同じ事言ってませんでした?それに人の顔も忘れていた見たいですし…」
「いやぁ、以前来た時よりも…ホラ、こんなにめんこくなっちまって、以前来た時は、まだ小さい時だったろう?確か小学校上がる前だったけ?」
「一昨年の夏でしたが…」
「え…?そ、そうだっけ、いや…ワルイ、そうだったハハハ」
「叔父さん早く、車に乗せて下さい。私ここに一時間以上も待たされていたのよ」
「そうなの?あれ?午後1時に着くって聞いて来たのだが…」
「12時半に着きましたわ、それにここの時刻表には、1時着の電車ありませんよ。あと…今の時間を見て下さい。もう午後の2時ですよ…デートの約束だったら、叔父さんフられてますよ」
「ワルイ、家を出た時が1時だった。家からここまで一時間掛かるのだったよ」
「どちらにしても、遅刻だったのね」
二人は話しが済むと、行動を開始する。叔父は、ルイの大きな荷物を軽トラックの後ろの荷台に乗せてから、ルイを助手席に座られて車を発車させる。未だ舗装されていないガタガタ道を軽トラックは走り続ける。
「ところでルイちゃんは、何年生になったのだ?」
「小6です」
「へえ…そうするとウチの娘より一つ年上か」
「え…?叔父さんの娘さん…アキちゃんと、同じ学年ですよ」
「え?あいつ今年小6だったのか?」
「一緒に暮らしていて、気づかなったのですか?」
「うん…」
「もしかして…アキちゃんの誕生日忘れたりしていませんか?」
「それ位は、もちろん覚えているさ、8月10日だろう」叔父は、自慢げに言う。
「残念、明後日の7日です」
叔父は、少しずつ自分の立場が危うくなって来ているのを感じていた。
二人を乗せた軽トラックは、田園地帯の広がる野道を進んで行く。




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