3.ドS彼氏とドS→ドM彼女-3
カルは彼のアレをズボンの上から愛撫する。
カルの弟であるは、崩れ落ちそうになって、カルにしがみつく。
「やめろよ…っ!」
絞り出した声が低く掠れていた。
「はっ……あ…っ!」
少しのけぞる顎に、切な気に震える尖った喉仏。
「はっ……やっ…!ぁ…!あぁっ!」
彼はくたりと床に跪いた。
彼の粗い息が部屋に響く。
「グスッ……何すんだよぉ…っ…。」
力なく頭を抱えてぐずるカルの弟。
……。
イってしまったようだ。
カルの…いや、自分のお兄さんの手で。
その時、私の中の黒い感情がうごめいた。
私はイカせてくれないのに何であの子だけ?
私はあんたのカノジョなのよ!?
苛立ちながら傍観するしかない私は眉を寄せた。
すると一瞬カルと目があった。
ニヤリと笑っていた。
!!!
苛立っちゃいけないわ!
私が苛立つ様子をあいつは楽しんでる。
負けたくない…! 負けたくないわ!
「なぁ…イカせてほしい?」
「……別に。」
カルはわかってるくせに聞いてくる。
「素直じゃないなぁ。」
言いながら、ベッドにくくりつけられた私をさらにベッドに沈めるように、私に覆い被さった。
そして肩に手を添えた。
もしかしてイカせてくれるの?
そう思ったのも束の間。
ガリッ…
「いっ…!!」
肩を雑に引っ掛かれた。
「ねぇ……どうなの?」
顔を間近に寄せて訪ねるカル。
息が首にかかって、びくりと反応する。
じわっと生理的な涙が滲む。
その時、カルは私に荒々しいキスをした。
「はっ……あぅ…ふ……むぅっ…!」
声まで絡めとるような勢いで掻き回される。
またペースに流される!
ガリッ
「っ…!」
そう思った瞬間、私は彼の舌を噛んでいた。
彼はゆっくりと顔を離すと、少し苛立ったような、子供のような表情を見せた。
かと思うと、また荒々しく口付けてきた。
「はぅ…んっ!」
クチュ
ビクッ
そして私の中に荒々しく指を入れた。
「痛っ……!」
乱暴にバイブを抜き出され、代わりに彼のモノが押し込まれた。
「あっあやぁっ…!」
血の味に乱暴な腰使い。
だけどその中に熱い何かを感じていた。
それと同時に私が限界だったように、彼も限界だったということを。
私は最後の駆け引きだけは上手に出られたらしい。
そのあとも何度も何度も憎らしいほど愛しい最愛の彼に私は犯された。
つづく