17才の花嫁(第5章)-3
智花は、お風呂でからだを洗いながら、どきどきしていた。男の人を迎え入れたら、どうなるんだろう。期待と怖れがあった。シャワーを浴びているとき、ふいに秘部の潤みを意識した。私ってエッチなのかもしれないと思った。
お風呂から出て、下着を履いて、バスタオルを巻いた。部屋に戻ると、祐太は服を脱いで、シャツとブリーフだけになっていた。祐太の下着姿を見るのは初めてだ。ブリーフの前は膨らんでいた。
「智花ちゃん、バスタオルを取って、押し倒しちゃおうかな」
祐太は、いたずらっぽく言った。
「そんなのいや。祐太のバカ」
智花は、手に持っていたスカートを投げつけた。
「冗談だよ。お風呂いってきまーす」
祐太がお風呂に入っているあいだ、智花はからだをもう一度丹念に拭いて、純白のネグリジェを身に着けた。下着を脱いだほうが喜んでくれるのかなあ。思案した。小鳥の刺繍が入っているパンティに指を掛けたが躊躇った。下着を脱いでいたら淫らだと思われるかもしれない。それに…勇気もなかった。17歳らしく背伸びせずに初夜を迎えよう。そんな思いが交錯した。
智花は鏡の前で、髪をドライヤーで乾かしながら、気持ちを落ち着けようとした。だけど、どきどきしている気持ちはなかなか落ち着かない。
やがて、祐太はお風呂から上がってきた。裸ではなかった。少し安心した。男性のモノをまじまじと見てしまっては、怖くなるかもしれない。
祐太は部屋の明かりを薄暗くした。そして、鏡の前からなかなか離れられない智花に「抱っこして連れていくよ」と言った。
太ももと背中を抱きかかえられて、智花はベッドにまで運ばれた。