17才の花嫁(第5章)-2
そして、季節は冬。
高山智花と阿部祐太は、12月の中旬に結婚式を挙げた。17歳と30歳という年齢差に、周囲からは反対の声も上がったが、祐太は情熱を持ってまわりの人々を説得したのだった。
智花も結婚に向かって前向きになって、祐太と一緒に親戚筋を説得した。
教会で式を挙げた二人は、祐太が冬休みになるまで待って、年の瀬の慌ただしい時期に、北海道に新婚旅行に出掛けたのであった。
札幌のシティホテルで二人は初夜を迎えた。
「智花ちゃん、一緒にお風呂入ろうか」
祐太は、智花を抱きしめながら囁いてきた。
「恥ずかしいからいや…」
「そうか…。じゃあ、さきに入っておいで」
そう言うと、強く抱きしめながらキスしてきた。智花も祐太の唇を強く吸った。何度もキスしてきたけれど、今夜は初めて祐太のからだを迎え入れることになる。舌と舌がからみあうディープキスのさなかも、智花の胸に期待と不安が押し寄せてきた。
祐太は、智花のブラウスのボタンを外して、胸を揉んできた。ブラジャーの上から搾るように揉みしだかれた。
「柔らかい。いい感じだ」
祐太のいつもの言葉だった。乳房の感触を誉められると、嬉しくなってしまう。祐太の指は、ブラジャーのカップを潜った。乳首に触れてきた。
「ぁっ、ぁぁ」
そこは智花が許しているところだ。
「感じる?」
「感じる…お風呂入れなくなっちゃう」
智花は、祐太の手首をそっと握った。
「このまま、裸にしちゃおうか」
「いや。お風呂入ってきます」