いつも一緒に-9
「ま、待て!仲はいいがそんな関係じゃなくて!」
「私たちは一心同体ですよー」
「きゃー、やっぱりそんな関係なんだ」
「だ、だから違うって!」
「先生は二人が愛し合うなら反対はしないわ」
「先生まで…」
「ナビゲーターとして私はいつも世奈ちゃんと一緒ですよ」
「だから違うんだー!」
…
それから山田は能力は失いはしたものの意識は取り戻し今までどおりの生活をしている。
法律上、この国では安全のために警察を呼ぶことはできるが能力の暴走は災害と同じで裁判沙汰にはならない。
そっちはこれで解決したとして…
「スー、そろそろ私にべたべたするのやめてくれないか」
「いいじゃないですか、みんなが私たちを祝福してくれてますよ」
周りの男女ともに私たちを冷やかし、そして祝福というからかいをしている。
「私との約束、守ってくださいね」
「う…」
それを言われると弱いな…
いつかこの冷やかしやからかいはやむと考え私は半ばあきらめて身をまかせた。
「それじゃあ今日はテストも全員提出できたということですので、これでホームルームを終わりにします。みなさんさようなら」
「さようならー」
私たちも鞄を持ち家に帰る。
明日のために。