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いつも一緒に
【コメディ その他小説】

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いつも一緒に-2

「ちょっと、お母さんと買い物している途中なので申し訳ありませんが…」
私が言い終わらないうちに男達が。
「なに?なんだよおばさんだったのか、姉妹だと思ったのによ、そんならいいや行こうぜ」
と言ったもんだから。
「ちょっと待ちなさい、ガキども」
「あ?」
そのまま行こうとしたのでお母さんが呼びかけ、そのナンパをした男2人組は私達と言うかお母さんに、にらんできた。
だがお母さんも笑顔だが相手に恐怖を保たせるには十分なくらいの気迫を出した。
その気迫をうけた男達は恐怖で声も出なくそのまま逃げてしまった。
「なによこの子の母親って言うだけで逃げるなんて。」
私はあえてそのことにつっこまなかった。
つっこんだら確実にさっきの2人と同じことになるだろうから。
話が脱線したため話を戻そう。
「お母さん、スーは私をからかっていたんだよ、そのお返し」
私はお母さんにはスーが私が好きなのがスーだと言おうとしたからとは言わなかった。
言うのも恥ずかしいし、言ったとして変な勘違いをしたら困る。
「うーん、スーちゃんもからかったみたいだし、手をあげた世奈も悪いのでこういう時は両成敗!」
お母さんはスーを私の近くまで連れてきて2人の頭をグーで殴った。
お母さんの拳は凄くいたく泣きそうになった。
スーに関しては体を鍛えていないぶん、私よりも気絶からの回復能力は高くても打たれ強くないので意識が飛んだ。
「ふう、これで静かになったわね。」
お母さんは下におりようと階段を下りたが中間くらいまでおりたあたりで足を滑らせ階段を落ちた。
階段を落ちた音を聞きながら私は明日のテストのために勉強を続けた。


今日はスーと一緒に勉強することになっていたのになんかどたばたして、勉強に身が入らない。
ただでさえ、私とスーは成績が悪いのにこのまま勉強をしないでいると留年、最悪な場合、退学になる。
それだけは、なんとしても回避をしなくては。
今まで、剣道ばっかりだったからなー。
私は剣道一筋なのだが、剣道でつちかった集中力で中学まではなんとかなり、今の学校へこれた。
だが、そのことが通用したのが高校一年までで、二年になってからそれが通用しなくなり私は普段は剣道の練習をしている所だが、今回はスーと一緒に勉強をすることにした。
「う…うーん…」
「お、スー、気がついたか」
「はい、いつくらっても、世奈ちゃんのお母さんのげんこつは痛いです」
スーは泣きながら頭を抑えていた。
ここでスーの簡単な説明をしておく。
もともとはアメリカに住んでいたが4歳のころに私の家の隣に越してきた。
その時には英語はできていたが日本語はまだできなくさらにアメリカと文化が違うためか馴染めずによく一人で砂場で遊んだり絵を描いたりして遊んでいた。
だがそれでも子供とは純粋なため時には残酷なことをしてしまう。
一人で遊んでいる髪が金髪で瞳が青色の子供だったため周りにいる人たちはスーのことが気になってしょうがないが、それゆえにからかって気を引こうとする。
そしてそのことが私とスーの話すきっかけになったのだが。
目の前でスーが描いていた絵を数人の男の子が破き、スーをからかいはじめた。
「お前はいつも一人でなにやってるんだよ。暗いのがうつるからもうくるんじゃねえよ」
その時はスーは日本語はまだ馴染みはないとはいえ少しずつ覚え始めていたころだったため、その男の子の言っていることがわかり傷つき涙を流し始めた。


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