最初の試練-5
お茶をもって愛花の様子を見にきた志津は、部屋の前に立ったまま複雑な表情でこれを聞いていた。そのスカートの奥ではパンツがじっとりと湿り気を増していた。
最後にSEXしたのはいつだったかしら? あの時は夫が持ち込んだ無修正ハードコアを見ながら激しく突き上げられて。
(愛花…。剣道部で何かあったのね)
娘のオナニーを覗き見しながら感じちゃうなんて、いけない母親ね。でもあの子、このままで大丈夫かしら? 少し控えるようにさりげなく注意した方がいいかしら?
志津がティーセットを下ろしてこっそりオナニーを始めようとした瞬間、
プルルルル…プルルルル…。
と、下から電話の音が響いた。志津はあわてて階段を下りていく。その物音を聞きつけ、びくっとして思わず愛花の手が止まった。
志津は玄関においてある受話器を取って答えた。
「もしもし、笠倉ですけど…。先生?!」
電話の向こうから聞こえてきたのは、懐かしい声だった。
「久しぶりね、笠倉さん。学校の近所に越してきたのは知っていたけど、いつか連絡をくれるんじゃないかと思っていたのに、全然くれないんだもの」
しばし沈黙が訪れた。
志津の表情は、戸惑いながらも懐かしい思い出にひたっているようだった。
「先生…申し訳ありません」
「今はこれでも理事長よ。あなたたちがいた頃の剣道部は楽しかった…。今日はね、おりいって頼みたいことがあるの」
「…一体何でしょうか?」
「中等部の剣道部の臨時コーチとして部員を鍛えてくれないかしら?」
「それは…お断りします」
「時間がないのよ。それにあなたの娘さんにも関わることよ。」
「どういう意味ですか?」
「主将の橘玲は知っているわね? あの子、最近ちょっとおかしいのよ。『S』はうちの学校の伝統だけれど、それが行き過ぎてね。性的虐待じゃないかって一部で問題になっているの」
愛花にはまだ告げていないが、実は志津は星月女学院の出身であるだけでなく、剣道部のOGでもあった。厳しい練習と女同士の禁断の愛に明け暮れた懐かしい日々…。しかしある事件が志津を変えてしまった。
(愛花にだけは自分のような道を歩んで欲しくない…)
という思いからずっと隠してきたのに、運命のいたずらが愛花と剣道を出会わせてしまうとは…。
「あなたの娘さん、ずいぶん可愛い子ね。必ず目をつけられるわよ」
「あの子が自分の意思で『S』の世界に足を踏み入れるのなら、母親として止められませんわ」
「そう…。でもね、顧問の沖先生も最近少しおかしいのよ。橘玲をずっと放任しているわ。このままでは問題が起きかねない。あなたにはコーチだけでなく監視役として歯止めをかけてほしいの」
「でも・・・私には昼間の仕事もありますし…」
「週に2〜3日でいいのよ。このままでは娘さんだけでなく、剣道部の存続にも関わるわ。お願い、助けると思って引き受けてくれないかしら?」
「…少し考える時間を下さい。今の私には…あの思い出が辛いんです」
「それもわかるけど…。でもあまり時間はなくってよ?」
「はい。近いうちにご返事いたします。それではまた…失礼します」
プツン。ツー、ツー。
受話器を持ったまま、志津は暗い顔をして窓の向こうを見つめていた。
母に覗かれていたことに気づいてこっそり階段を下りてきた愛花も、志津のただならぬ雰囲気に言葉を失っていた。
5.
「うっ…!」
トイレの中の個室で便座に座った美貴は排尿の痛みに耐えていた。
敏感な美貴の性器は精神注入棒の打撃で全体に赤黒く腫れ上がり、今でもズキズキと痛む。尿道炎も起こしているようだった。
美貴の股間にはそれでもなおふんどしが締められたままだ。
きつく締め上げられたふんどしを少しずらし、傷にしみないように指で性器を広げた状態で、そっと…排尿している。
あの晩のことは思い出すだけで アソコがびしょびしょになってしまう。
あの残酷きわまりない仕打ちが、玲の歪んだ愛情の表れだということはよくわかっている。私があの子に心を奪われているのに気がついて嫉妬しているのだ。自分はそれほど愛されているのだ。
後輩たちの目の前で無様な姿をさらして気絶した美貴が意識を取り戻した時は、玲の住むマンションのベッドの上だった。素っ裸にされて手足を大の字に広げられた美貴の全身を、玲がくまなく舐め回していた。
「美貴…あなたは最高の玩具よ。絶対、誰にも渡さないわ! あなたも、あの新入生も、みんな私のもの」
そう言った玲の瞳はぎらぎらと輝き、鬼気迫るものがあった。
気がついた美貴は今度は舐め人形として顔面騎乗してくる玲の性器と肛門を夜遅くまでしゃぶらされたのだった。
剣道部の厳しい筋力トレーニングに1年生たちは1人辞め、2人辞め、今では当初の約半分になっていた。
新入部員のふるい落としもそろそろ終わり、全員合同の練習が始まる。そして1年生たちには選抜メンバーの身の周りの雑用をする『お世話係』と呼ばれる当番が任命される。これは小姓みたいなもので、雑用だけでなく先輩に性的な奉仕もすることになる。剣道部に入ったばかりの美貴も玲と一緒に先輩たちにはずいぶんと可愛がってもらったものだ。
しかし、あの気性の激しい玲が愛花をお世話係にして一体どんな仕打ちをするか…。想像しただけで美貴はひどく不安な気持ちにかられるのだった。
玲に操を立てて自分専用の『お世話係』を使わない美貴としては、
(いっそのことあの子を私のお世話係にできないかしら?)
という思いも頭をよぎったが、そんなことを玲が許すはずもない。