事務員喰いのきっかけ-2
固まる健太郎に、余裕綽々で歩み寄る翔子。
「こんな事みんなにバレたら、川田さん会社にいられないね?」
「うっ…」
言葉に詰まる。
「それに私、知ってるんだぁ…川田さんと広野さんの関係。」
「えっ?」
「去年の忘年会終わった頃から、会社のあちこちでエッチな事しまくってましたもんね〜。暮れの会社が休みの時に2人で誰もいない事務所で1日中エッチしてましたもんね。」
「見てたのか!?」
「はい。でも私、広野さんは好きだったし、お互い同意の上みたいだったんで別にいいかなって思ってます。誰にも言う気はないですよ?」
「じゃあ何でわざわざそれを俺に…?」
「それは、別に他の子の事務服を汚すのはいいけど、私のを汚されたら嫌だからですよ。」
「わ、わかった、島田のは手をつけないよ…。だから黙っててくれ!頼む!」
「いいですよ〜?じゃあその代わりに…」
悪戯っぽい意地悪な笑みを浮かべて言う。
「私が手伝うから、清水さんと皆川さんを犯して下さい。」
「えっ?何で?」
「清水さんは真面目できっちり仕事をするし、皆川さんは愛想良くてみんなに好かれてる。だから事務員への不満、文句が全部私に来てムカつくねよね〜。同じ事してても怒られるのはいつも私。あいつら超ムカつくし。あいつらが悩む顔とかみたいのよね。だからあいつらを犯して?それが条件よ?どっちにしろ川田さん、あいつら狙ってたんでしょ?一挙両得でしょ?」
「な、何で知ってるんだ!?」
「一度おいしい思いしたら、なかなか忘れられないもんでしょ?それに仕事中、あいつらを見る目か怪しかったからね?フフフ、飲むわよね、条件。」
「う、うん。(こいつだけは油断ならねぇなぁ、やっぱ…)」
都合のいい話になってきたが、どこまで翔子を信じていいのかは分からなかった。