終局-4
ズキューンという銃声ともに由美のもつデザートイーグル.50AEの銃弾は孝の頭部を完全に吹き飛ばしていた。
血と肉片と脳漿があたり一面に飛び散っていた。
「うざいんで、撃っちゃいました」
「まあ、しょうがないわ。あいつには、綺堂家の次期当主たる資格などない。ただ見苦しいばかりだわ」
「死体とエッチするなんて、ちょーきもいし」
「あっ」由美は、内ポケットに入れていた、携帯をとりだす。
「はい、由美です。そうですか。わかりました。あと、術者を確認しましたが、死亡しました。へー、そうなんだ、じゃあ、全員を誘導します。了解です」携帯をきると、側にいる全員のほうに向きなおる。
「今、連絡があって、支援の船が、つきました。他の人達に合流して脱出しましょう」
「脱出? 危険は、去ったのでしょ?」
「貴女方のお父上が、C国に依頼して、この島を爆撃することになったそうです。綺堂家の恥は、跡形もなく、消滅させるそうです。それに貴女方は、お父上に会う前に警察に行ってもらわなければなりません」
「警察?」
「貴女方のしたことは、準強姦罪ですよ。それなりに責任を取ってもらわないと」
由美たちは、1階ホールの避難者たちと合流し、国の特殊部隊が、乗ってきた船で、島を脱出した。