壮絶・悶絶・セレブレットゥ-1
腹が痛い…そう思ったのは休み時間も終わりの頃だった。もう便所に行く時間はない…そうここから僕の50分の死闘が始まった。
『キンコンカンコン』
授業が始まる。英語の授業だ。まだすこしばかり腹が痛いだけだ、しかしこの腹痛のやっかいな所は突然『屁』が出そうになる事だ。音がでるだけならまだ良い最悪の場合…
またすかしっぺも危険だあれは音は無くていいんだが『臭い』が音ありの物の比ではない、殺人兵器にもなりえる。だが本当に厄介なのは僕の後ろはクラスのマドンナなのだ。もし僕が『屁』をした場合直撃は免れない。それがすかしっぺならば『死』も考えられる。
「…ハッ!!」
すこし声が出てしまった。来た!これは『屁』ださぁどうする。後ろにはクラスのマドンナがいる。しかも実を言うと今日は僕は『下痢』なのだ。もし…もしだ『屁』をした場合…最悪の事態が起こりかねない…そうした場合僕は一生『糞もらし』と言われるだろう。
「くっ…」
やばい!下りてきた!くそ!これはもう出すしかない!一番いいのは『音が出ず。しかも無臭』だが今回は最悪の事態が無ければいい!さぁ出やがれ!
『ス〜…』
しやっ!音は無い後は臭いだ!周りを見てみる。誰一人気付いていない!パッ…パーフェクト!
しかも一発だしたら腹の痛みもやわらいだ。このまま行けるか!?
数分後…
『グルルルルッ』
あぁぁぁぁぁついにきてしまった!ボスだ!これは耐えるしかない!くっ…ふっ…はぁ〜
僕の額には大粒の汗が流れていた(12月)。しかも威容に呼吸が荒い。
「…フゥ〜」
どうにか第一波は我慢できた。しかし油断は出来ない、いつ第二波がくるかわからないのだ。
ここまで苦しむのならば先生に言ってトイレに行けばいいんだが、そうすると『僕は今から糞をしてきます』と言っているのと同じだ。あと授業は5分…ラストスパートだ!あの第一波からは順調なペースでここまで来ている。よし良いぞ!
『プ〜』
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ出てしまった!しかも音つきだ!やばい!やばい!クラスの皆が『誰だよ屁したの?』とか『臭っ!』とか言ってる。何よりマドンナが冷たい眼差しでこちらを見ている!しかも第二波が…絶体絶命!
『キンコンカンコン』
YES!!助かった!直ぐ様便所に…
「え〜チャイムがなったが最後にこれノートに書いてから終わりな」
くそがぁ!何でこんな時にぃ〜皆も早く書け!
「はいっじゃあ終わりな起立、礼、着席」
授業が終わると僕は便所に行こうと席を立とうとする…その時!!
『ビチッ』
なんてこった!!すこしばかり出てしまった!!今日のパンツはブリーフ…ちくしょお…僕は内股で小走りで走った。
トイレについたときには僕の目には涙がたまっていた。僕は2番目のトイレに駆け込んだ。
「……ふぅ〜」
僕はこの悪の根源を全て排出した。そしておもむろに右手でトイレットぺーパを掴もうとしたが空を斬った。
「あれっ?」
忘れていた…学校のトイレには大半、紙が無い…
「助けてください!」
FIN