PiPi's World 投稿小説
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No511-02/16 01:30
女/沙耶
TS32-i0o94RxX
狡い、
あんたはいつもそう

狡い、
私をどれだけ持て余せば気が済むの

狡い、
これではまるで籠の鳥だ


開け放たれた籠の蓋

出て行けないのは、
最高の餌の味を知ってしまったから

狡いあんたが施す、
最高の餌付け


狡いあんたはこれからも
あたしに嘘の愛を与え続けるんでしょうね
No510-02/16 00:18
女/こな
N901iC-rExwLtto
天に根差す
大きな樹から
揺れ落ちてくる
白い実の束

地上に落ちた実の種は
春へ向かって芽を伸ばす

恋色桜が
咲き舞う季節に
No509-02/15 23:47
女/りいこ
CA32-LPhj/.EQ

恋だと知ったのは
あなたを離したくなくて
泣きじゃくったあの日

夏の陽射しを
窓越しに受けて
左手に携帯電話
右手は涙を拭ってた


半年後の今
泣くのは相も変わらず
でもそれは幸せな証拠

会える日を指折り数え
右手に携帯電話
左手には指輪が輝いてる

あなたに会いたい
そう呟いて
静かに愛を紡ぐ


遠距離恋愛の
まだ未熟な私たち
No508-02/15 16:32
男/賢
P901i-oDey9rh2
幻だと気付いても
現実に変えられると信じてた

醒めない夢だって
探せば見つかると思ってた

自分の気持ち次第で
何にでもなれると感じてた

幼かった自分

捨てたことに後悔は無い
かわりに
手に入れたものに満足も無い

好き嫌いも少なくなった

さあどうやって
今日を食い潰そう
No506-02/15 13:16
女/稍(やや)
SN25-uvrABlXC
『マッチ売り』

ヒルトンホテル
あなたと最初に寝たホテル
記念写真とロゴ入りマッチは
今でも私の宝物
あなたをなくしそうな
いまでさえ

あなたの電話をまって
私は朝寝をきめこんで
まるで死んだ魚みたいに
ごろんと真昼の日差しのなか
なんだかひどく
不当な気分

昼の12時17分
ブランチ理由に立ち上がる
鏡のまえで燃やすのは
ヒルトンホテルの綺麗な炎

まだ大丈夫
まだ 燃えてるよ
ほら まだ 大丈夫だよ



(燃えろ〜♪不完全燃焼な詩〜^^;)
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