PiPi's World 投稿小説
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No939-07/07 19:02
?/カルアミルク
SN32-vx7tIVWd

だめだ

立っていられないよ


君はいつもそこにいて
僕はいつも君を眺める

でも

いつまでもそうじゃない

分かってたのに


こんなに僕の全てが壊れるほど

君を好きだったこと

分からなかった


君に言えなかった

君をこんなに好きな事
No938-07/07 00:25
女/稍(やや)
SN25-uvrABlXC
「独白」

ときどきすうっと寂しくなる

たとえば
小説を読んだあと
たとえば
友達だった人を思い出したとき

そしてたとえば 
何気ないこんな夜

そういうとき
一人ぼっちなのと
無力でかなしいのを
諦観的に受け入れる

うろたえたりしないわ
あたしはもう大人だから
あの頃みたいにもう
びくついたりしないの

そう思うとすこしだけ
強くなったふりができる
こんな  夜
No937-07/06 16:08
女/稍(やや)
SN25-uvrABlXC
「おとうと」

笑顔の君は
母の顔すら知らないままに
私の隣で大きくなった

通った学校も
思い出す風景も
懐かしい友達も
私たちには何一つ
共通点がないんだね

きっとこのまま大人になって
違う景色を抱えたままで
知らない人と手を繋ぎ
知らない場所で死ぬんだね

それでも 今はまだ あたし
眠れる君のとなりで言える
10歳おめでとうの言葉を
No936-07/06 12:24
男/賢
PC-oDey9rh2
ちょっとした作り話で
ひらがなのころへ巻き戻す

束の間のやすらぎ
やわらかな風のような


足を止めても
前へ運ばれていく
行きたくなくても
進まされる

時計の秒針が
刻む
一歩を刻む

悪くない
進もう


けれど
少し疲れて

少しの間
巻き戻す

ひらがなのころ
No935-07/06 02:28
男/マコト
F901iC-U8KUhpGc
コンプレックス
抱えて

他人と自分を
無理に比べて

優劣探して

喜びもしなければ
憂うばかりで

ただ自分の
あらさがし

さがしたあらは
除けず
触れるには
勇気が足りず

僕らは結局
変わる気なんて
始めからなかったの

コンプレックスを感じる
自分がかわいそう
同情したかっただけなのかも

そんな自分が哀れで
また振出に戻って

いぬみたいに
同じ場所を
回るんだ
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