PiPi's World 投稿小説
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No427-02/06 15:15
女/木蓮
P902i-MGGJ1EM9
凍てつく寒さが吐き出す息を白くさせ

澄み渡る空の青を白い雲がその色を薄め

輝く太陽がその寒さを和らげてくれる

キュッキュッと踏みしめる雪が音をたて

私は少しずつ
確実にあなたへと近付いて行く

そして

高鳴る鼓動と
一つのチョコを胸に抱きながら
あなたに想いを告げに来ました
No426-02/06 12:58
男/戒狷
SH251iS-j5RuOICn
夕焼け迫る公園で
僕は君と待ち合わせ

いつもと違う君と僕

ぶっきらぼうに誘う君 知らないふりして向う僕

いつもは乗らない鉄棒で
僕は一人で逆さになって君と夕焼け待ったっけ

遅れた君は小走りで

夕日で染まって真っ赤な顔して笑ってた

夕焼け小焼けの公園で

僕等は はにかみ照れ隠し

背伸びを覚えた小さな影は

少し寄り添い手を繋ぐ

君を女と思った日
甘くてこそばいチョコレート
No425-02/06 12:20
男/ネコスケ
F900i-PvvfpR/m
『CountDown』

あと五分
小さな箱をポケットにしまう

あと四分
ソファーに座る君の隣に腰を降ろす

あと三分
適当に話をする

あと二分
胸がドキドキしてきた

あと一分
タイミングを見計らう

三十秒前
無言になった僕を君は心配する

十秒前
ポケットの中の小さな箱に点を延ばす

…五、四、三、二、一…

「誕生日おめでとう。これ、受け取ってくれるかな?」
箱の中に入った指輪を見て、君はどんな反応を見せてくれるかな?
No424-02/06 11:39
男/怠星
KCU1-K9bF6Kxt
僕はただただ歩き続ける
前へ前へ前へ
僕はただただ歩き続ける
前へ前へ前へ

たどり着く場所が君のもとだと信じて

僕はただただ歩き続ける
前へ前へ前へ
僕はただただ歩き続ける
前へ前へ前へ

歩き続ける事で君から離れて行っている事にも気づかないまま…
No423-02/06 11:35
女/稍(やや)
SN25-uvrABlXC
『ふれんどしっぷ』

私は
愛というものの確さをを
信じているけど

恋というものの儚さを
綺麗だと思うけれど

友情なんてばかばかしいものを
どう扱えばいいのか分からない

あんなにインスタントなもの
あんなに自分勝手なもの
あんなに建前ばかりのもの
あんなに冷たくて恐ろしいもの

相手も自分も
コンクリートに塗り込め合う
何時踏むか分からない無数の地雷身動きのとれない儘笑い続ける顔

相手との距離は陽炎
愛よりも暖かい幻想
フリーズしたらさようなら


私は知らない
あんなもの


(ダークネースι)
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