PiPi's World 投稿小説
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No518-08/23 23:44
男/深夜電柱
F901iC-d16C5hOI
男はさらに深く布団をかぶった。
暫くすると、音はふっと止んだ。
布団から顔を出し、変化がない事を確かめる。
安堵のため息をつき、ベッドから足を降ろした瞬間、何かに足を掴まれて転んだ。
掴まれた物の正体は先刻の躯。
男はやっと悲鳴をあげた。


翌日、警察が男の家に行くと、在ったのは変死体。あるのは上半身だけ。いくら捜しても頭と下半身は見つからなかった。

線路の近くに住んでるあなた。今夜はあなたの番かも…………



長くなってごめんなさい
No517-08/23 23:43
男/深夜電柱
F901iC-d16C5hOI
その夜。
「まったく、あんな事を言うだけで金が貰えるなんて、ボロい商売だぜ」
一人笑う男。床にはビールの空き缶。飲み過ぎたのだろう。トイレに向かう男。
用を足し、飲み直そうと冷蔵庫を開けた時。
ズル……ズル……
何かを引き摺る音。
後ろを見るとそこには



頭の無い躯、足の無い躯

恐ろしさの余り悲鳴を上げるのも忘れ、男は自分の部屋に逃げ込んだ。部屋に鍵をかけ、ベッドの中に潜り込んだ。
ズル……ズル……
音はだんだんと近付いて来る。部屋の前まできた時、
ドンドンドンドン!!
ドアを叩く音。
No516-08/23 23:42
男/深夜電柱
F901iC-d16C5hOI
残暑の厳しい夜。人が死んだ。原因は心臓発作。しかし今月だけで十人目。しかもそろって、線路の近くに住んでいる。だが分かったのはそれだけ。捜査のしようもない事件。そもそも事件なのかすらわからない出来事。やむなくある道の専門家を訪ねた。その人物は最近メディアを騒がせている霊能家。だが彼は生まれてこの方、霊を見たことも、信じたこともないのであった。
「これは先月、Y駅で亡くなられた方の怨念です」
もっともらしく言う。何のことはない。ただ事前に調べただけのこと。
No514-08/23 23:38
男/深夜電柱
F901iC-d16C5hOI
新ネタいきます

午前七時のY駅。通勤でごった返す駅構内。
ひしめき合う人の群れ。駅のアナウンス。
「特急列車が通過します。黄色い線の内側に立ってお待ち下さい」
飛び出した一人の女性。落ちた先。線路の上。
迫り来る鉄の箱。起き上がって振り返る女性。激しいブレーキ音。

……炸裂音。張り詰めた空気。
誰かの悲鳴。
解放される恐怖心。

警察。現場検証。女性のバッグ。免許証。二十四歳OL。ただの事故。
警察は遺体を回収しようとした。分断された頭と下半身。しかし、いくら捜しても、上半身は見つからなかった。腕も躯も、心臓も……
No511-08/23 21:45
女/Sai
SH900i-P9WEmhqQ
えぇ!?Σ(`口´;)
充分怖いんですけど!!
泰生さん、書き込みありがとうございます☆
実は今、別スレで議題として上がってるんですが…そちらの方にも参加して頂けないでしょうか?お願いします…
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