PiPi's World 投稿小説
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No664-2010/08/28 22:58
男/デルタ
PC-8QneLL47
深夜の家路
知らない街に行きたなって
アクセルを緩めず自宅を通りすぎる

先の見えた人生を
振り切りたくて
スピードをあげる

いくらアクセルを踏み込んでも
次の景色が見えてこない

ここで終わりなのだろうか
僕の旅は
もう終わりなのだろうか

虚しくなってエンジンを切る
遥か昔を思い出して
深い眠りに落ちることにしよう

次はどんな夢を見ようか
それだけが
楽しみで仕方がない

さぁ
おやすみなさい
No663-2010/08/19 15:41
男/荒廃
SN3J-pSwBSxqt
陽炎みたい
ゆらゆら
揺れた

その手を
お前から
離すまで

いつか旅立ちの朝には
腕時計をあげる
決して狂う事のない

夢うつつ
聞こえる
声が

俺を呼ぶ声が
俺を呼ぶ声が

愛しいお前の

俺を呼ぶ声が
俺を呼ぶ声が

聞こえる
待ってて
すぐに行くから

いつか旅立ちの朝には
腕時計をあげる
決して狂う事のない
No662-2010/08/16 15:04
男/荒廃
SN3J-pSwBSxqt
俺はお前を知ってる
何を?
どのくらい?

お前は俺を知らない
多分
自分ほどには

黒く塗りつぶした
テレビに向かって俺は言う
「全てを語ってくれる奴なんていない」

きっとあの行間には
何かの伏線が張ってあって
俺はそれに気づかぬまま
今じゃその文脈すら思い出せない
No661-2010/08/13 17:39
男/荒廃
SN3J-pSwBSxqt
時計の針が9を指して俺は目覚めるんだけど
昨日見た茜色の空が忘れられなくて
また俺は眠る事にする

時計の針が5を指して俺は目覚めるんだけど
雨のせいで世界はどんより灰色で
諦めて俺は眠る事にする

時計の針が9を指して俺は目覚めるんだけど
昨日見た灰色の空が忘れられなくて
また俺は眠る事にする

時計の針が5を指して俺は目覚めるんだけど
快晴のせいで世界は鮮やかな茜色で
諦めて俺は眠る事にする

時計の針が…
No660-2010/08/12 15:22
男/荒廃
SN3J-pSwBSxqt
止まない雨はないという
明けない夜はないという
日本に核はないという
でも不変なものもないという

死なない人なんていない
大切な人なんていない
愛してくれる人もいない
でも不変なものもないという

ルルル
この気持ちが
ルルル
変わることはない

冷めない恋はないという
別れない出会いないという
君の名前はなんていう?
そこから全部始まって

ルルル
愛だけは
ルルル
変わらないものだと

信じさせて
信じさせて
信じさせて
信じさせて
お前にも
信じさせるから
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