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No627-06/28 13:16
?/RIN
PC-dM7UMHv9
青春…たまにはまじめに書いてみよう。
私の思う青春、それは…
・・・
太陽の燃える8月の昼下がり
空へと続く坂道の上に入道雲が浮かんでいる
えっちらおっちら自転車を押して登っていく俺
君は坂道の脇の大きな木の下で待っていた
大きな麦わら帽子とワンピース、わずかに吹く風に揺れていた
「待った?」
「とっても」
「…そりゃすまん」
「ふん!ほらさっさと行こっ!」
「はいはい」
彼女を後ろに乗せ反対側へ坂道を下っていく。
夏の風を感じながら…
・・・
「何書いてんの?」
「…えっ?あ…」
「青春…ねぇ?」
「わ、悪いかよ?」
「…別にぃ?だってさ−」
一瞬心地よい風が吹く。
「私たち青春を満喫してるじゃない♪」
No626-06/28 02:10
男/白い梟
811SH-VsNpRZXX
初恋。
願望。
決意。
恋文。
執筆。
告白。
返事。
御免。
失恋。
溜息。
落涙。
翌日。
挨拶。
笑顔。
安心。
会話。
友人。
青春。
No625-06/28 02:03
男/暗い刻
P902iS-t7flIhLA
無花果は赤く熟した果実を揺らしていた。
遠くから見る無花果の、緑色の葉に見え隠れする赤い果実は、まるで瞬く夏の星々の様……というのは少し言い過ぎかな?
「そんなことないわ。星は夜の闇の中でこそ輝くけど、無花果は太陽の下で燃えるように輝いているじゃない?」
君は笑顔でそんなことを言ってくれたっけ? あの時の君は、白いワンピースに大きめの麦わら帽子が凄く似合っていた。
強い風が吹く日だった。その日は日差しは強かったけど、涼しい風のお陰で心地好くすごせたんだ。
風は君のブカブカな麦わら帽子を宙に飛ばす。そして流れる様に無花果の元に飛んでいった。
君は帽子を追い掛けて……捕まえて……僕の隣に戻ってきた。手には赤い無花果を持って。
「コレもって来ちゃった、ハイ」
君に加わった赤い彩りを僕は受取り、乱暴に皮を取る。無花果は僕の元に来たけれど、代わりに君の頬にも確かに赤い彩りがあったと思う。
僕は無花果を口に入れた。爽やかな酸味と甘味。きっとこれは夏の味。きっとこれは初恋の味。
僕にとって無花果は、間違いなく初恋の味だった。
んー難解な文章だなぁ(汗)
次は『はつこい』でお願いします。m(_ _)m
No624-06/26 04:09
女/Dyuo
SA34-qlSCItH2
「かな振って!」
友人の杏奈が、私の所に来るなり唐突に言った。
その手には、私が趣味で書いて、杏奈に感想をお願いしていた小説を持っている。
「だって、この主人公の苗字が…って、えぇっ!?」
杏奈は私の後方を見て、急に絶句してしまった。
私もつられて、杏奈の視線を辿って振り返る。
「……は?」
見た途端、あまりにも驚きの光景に、私までもが絶句してしまった。
そこでは、友人の一人が奇怪な行動をしている。
「あ、あんた…何やってんの?」
なんとなく予\想は出来たけど、念のため訊いてみた。
一応ね、いちおう…
「何って…振ってんの!」
や、やっぱり…
「な、何を?」
「佳奈を♪」
佳奈サンは、実に楽しそうに体を前後左右にブルブルと…って、“かな”違いですからっ!
「え、えぇっと…杏奈、主人公の苗字がどうしたって?」
私は佳奈サンから無理矢理視線を外して、杏奈の方へと向き直った。
私の言葉に、杏奈がハッと我に返る。
「そ、そう!コレ読めないの!」
そう言って杏奈は、小説の『九』の字を指差す。
あぁ、やっぱり読めなかったか。『イチジク』さん…
飛び入り参加させて頂きました。
次は【イチジク】でお願いします。
No623-06/26 01:10
女/夕空
PC-xQNZVzFF
――最後くらいキチンとやろうよ――
ふいにミィの声が蘇り、俺は窓の外へ目を向けた。
悲しい顔をしていたミィの表情が頭に浮かぶ。
どうして俺はこうなんだろう。
いつもすべてにだらしがなくて、自分勝手で。
他人の気持ちなんて二の次だった。
お金もルーズな自分を変えるために一人暮らしをはじめたのに、自立どころか、あっという間に借金を作って実家へ強制帰宅。
情けない。ホント、つくづく自分が嫌になる。
なんて悠長に物思いにふけりながら荷造りをしているうちに、外はもう暗くなりはじめている。
ミィが見たら、ため息をついて俺を睨むんだろうな。
でも、なんだかんだ言いながら、ちゃんと手伝ってくれたっけ。
ダンボール箱に、ポタリと涙が落ちた。
もう、俺たちはダメなのかな――…
【次「かな」でお願いします】
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