PiPi's World 投稿小説
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No638-07/03 14:15
男/久遠
HI38-ZUNf7XiP
「現実を見ろよ」
私の目の前で、男はそう言った。
「お前らが今まで崇拝していたのは、神でも何でもない。ただのインチキ宗教だ」
駄目だ。
私は耳を塞いだ。
この男の言葉に、耳を傾けてはいけない。
この男は悪魔だ。
あそこで教祖様を取り押さえている青い服を着た奴らも、この男の手先なんだ。
そうだ。これは幻覚なんだ。
神が悪魔に負けるはずがない。
騙されるな。
騙されるな。
騙されるな。
悪魔は私の胸ぐらを掴み、あろうことかこう言い放った。
「お前らは神に祈っていたわけじゃない。ただ、あのインチキ野郎に媚びへつらっていただけだ」
悪魔が何を言う。
騙されるな。
騙されるな。
ダマサレルナ………


次は『悪魔』でお願いします。
No637-07/02 15:06
男/白い梟
811SH-VsNpRZXX
妄想しただけですよ。
ちょっとムカついたから、頭のなかで殺してやったんですよ。あなただってそれくらいするでしょう? 妄想の中でムカつく上司を殺したり、好みのオンナを犯したり。
実際にやるわけないじゃないですか。私はそこまでバカじゃない。ただ頭のなかでやっただけ。
だから私の前に転がっていた死体も私の妄想、幻覚でしょう? 私は人を殺して、警察に捕まったという妄想をしているだけなんだ。あなたも私の妄想なんだ。すべて私の妄想なんだ。だって、現実なわけがない。現実なわけがないんだ。現実なわけがないんだ。現実なわけがないんだ。現実なわけが。


『ハッピーピープル』というマンガの短編を小説にしてみました。『現実』でお願いします。

>リンクさん
はじめまして。よくしりとりを繋げさせてもらってます、白い梟と申します\(゚∀゚ これからもよろしくお願いします\(゚∀゚
No636-07/01 23:25
男/リンク
P902iS-nP6yOWCN
>635より

「秘密、なんて文字が言葉の最初に付くとさ…」
アキラが鼻息荒く僕の枕元に近寄って来た。
「妙にイヤらしく聞こえない?…とか言うんだろ?」
僕は仰向けに寝たまま、読んでいるマンガから目を離さずに彼の言葉を継いだ。
「分かってるじゃないの、マサムネくぅ〜ん。やっぱりキミもオトコだねぇ〜」
コイツは…と、僕は苦笑いした。寝ても覚めてもそういう事ばかり考えてる君の頭の中が読めるってだけで、何も君と同類になったわけじゃない。
「それで?今度は一体、秘密の“何”にときめいたんだ?」
僕が興味を示したと思ったのか、アキラは手にした雑誌を僕の鼻先に突き出す。
「見ろよ〜。『イブニング娘』の藤咲伊織ちゃんの、秘密の趣味を大公開…だってさ!」
…お前なぁ…この程度の煽り文句で妄想を膨らませ過ぎじゃないのか?




ご無沙汰様です。舞い戻ってみました(^^;ゞ

Next→『妄想』で♪
No635-07/01 21:12
?/RIN
PC-dM7UMHv9
「星?」
「そう、今日、星見に行きませんこと?」
「そりゃまたなんでいきなり?」
・・・・・
「い、いいじゃありませんかっ!で、では今晩午前2時にいつもの踏み切りで!遅れないでくださいね!そ、それでは、今日はお先に失礼しますわ」

・・・訳わかんない。いやね、別に俺だってあいつと二人で(しかも夜に)出かける事は嬉しいけど・・・

・・・・・
その晩物凄い流星群の中であいつに告白され、一緒に浜辺で過ごしたのは二人だけの秘密である。


「秘密」でお願いします!
No634-07/01 21:04
?/儚
P902i-lBPDxOif
屋上からの景色。
すべてがちっぽけ。
町も、木も、人も。

だから、そう、星から見下ろしたのなら、もっと小さいのだろう。
気にならないくらいに。

母さんは星になった。
ここから飛んで、星になった。
父さんが教えてくれた。

ここから飛べば、星になれる。
母さんに会える。

風が気持ちいい。
うるさい声が聞こえなくなる。

不思議と怖くない。
今なら飛べそう。


すべてから解放されよう。

ゆっくりと、踏み出そう。

今、私は星になるんだ。



次は「星」で。
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