PiPi's World 投稿小説
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No684-2011/05/29 14:06
荒廃(SN3J)
失った時に
後悔しないようにと
そう思っていたけど

失った時には
やっぱり後悔したよ
もっとやるべき事はあったと

ではどうだろう?

いっそのこと
何もしなければ

関わらなければ
縁を切っちゃえば
そもそもこの世に
産まれなければと

そう思うのは

哀しすぎるからさ
哀しすぎるからさ
哀しすぎるからさ
哀しすぎるからさ
哀しすぎるからさ
哀しすぎるからなんだよ
No683-2011/05/19 01:25
桜井(SH3J)

ひるはかなしみにこんにちは

ひなたがぼくのぜつぼうのばしょ

さわがしさがそのてをのばす


よるはさみしさにこんばんは

くらやみがぼくのこどくなねどこ

しずけさのくちびるがおでこにふれた



ぼくがぼくでなかったならば

こんなにつらくもなかったろうに
No682-2011/05/12 21:42
デルタ(PC)
誰かが羽ばたくのを見ていた
空は青く、広い
地に張り付けられた両足は
重力という逃げ道を受けて
ただ空を見る

また誰かが翼を拡げる
同じものが自分にもあるという
それは誰もが持っているという

けれど
風を受けた浮人は
それこそが逃避なのではないだろうか

地上にだって自由はある
重力に縛られた道がある
はいつくばって
転げ回って
得る喜びがある

羽ばたいた誰かを見上げる
地を見据える彼らの視線
その安堵の表情

澄んだ蒼を見上げて
僕は翼を折り畳む

これもひとつの逃避
No681-2011/04/21 07:47
木蓮(F02B)
君は自由でいたいんでしょ

なら簡単だよ

その足枷を外せばいい

それなのに何故
外さないの?

僕の腕のなかで
他の誰かを想う君

君の隣で
そんな君を想う僕

だから難しい

そんな簡単なものじゃない

わかっている
わかっているけどさ

もう

僕の心は鎖でぐるぐるに巻かれて
身動きすらできないんだ

愛って苦しいね
No680-2011/04/18 03:57
フロムポスト(HI3G)
街は暗くて
星は見えなくて
歩き出した
行き場所もないままに

どれだけ生きても同じなら
死んでしまえばいいんだって
ぼくのよく知っている人が知らない顔で言うんだ

「一人がいい」とのたまいながら
今日も誰かの傍に居る
弱くてごめんなさい
でもあなたのせいにはしたくないよ

ここで生きている限り
祈りも願いも叶わないから
せめてあなたを憎まないように
恨まないように
責めないように

人混みに紛れて夜明け前
もうずっと前から倒れる前
どこかに消えてたあなたの声が
ぼくの胸元で確かに響く

ここで生きている限りぼくの願いは叶わないから
せめてあなたを憎まないように
恨まないように

ここで生きている限り本当の意味では独りだから
せめて誰かを憎まないように
恨まないように
責めないように
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