PiPi's World 投稿小説
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No536-12/17 00:37
賢(P901i)
隣り合った言葉と言葉
もう意味を交わさない

抱き合って溶け合って
体温が一致しても

どこか肝心なところ
そっぽ向いたまま

接続詞は要らない
理性を作るから

間投詞だけの会話
伝えるのを目的としない

ただ一つ知ってる名詞
二人の間では
一致しないそれの意味
No535-12/14 23:58
稍(やや)(SO903i)
****************

『精神論』

ばかばかしい。
あたしはあなたの肉体に恋をしたのよ?

あなたは私の肉体を愛したでしょう?


あたしはあなたの手足を、
あなたは私の胸と髪とを、
心から好きでいたでしょう?



それでも私がいなくなったら、そんな顔して泣いたんでしょう?







**************
No534-12/13 15:12
稍(やや)(SO903i)
『主体性』

吐き出す溜息はセックス
不愉快な思いを
晴らしたいだけ


笑いあう哀しみ
しあわせの確認なら
ほかの女とヤって

さよならのない暴力
無言の否定で甘えないで
やめるらそうイって


冬になると寒いから
手をのばしたわたしたちは
どうぶつよりも卑しいね




(久しぶりすぎて書けん(^_^;))
No533-11/27 22:54
コルト(V903SH)
彼女は
僕の傘には入ってくれなかった

それは偶然ではなくて
必然だった

雨にうたれ
風に晒され
ボロボロになっても

決して
傘には入ってくれなかった

それは
彼女なりの意思表明かも知れないし
ただ単に
やせ我慢かもしれない

だけど君は
自分だけの力で生き抜こうとしている

そこに僕の傘は必要ない
歩いていけるのだから

ただ
嵐が来た時には

僕がいつでも
傘をさして待っているから
No532-11/27 11:46
ラーレ(SO704i)
僕の中の言葉たち

伝えたいことは沢山あって
募るばかりなのに

その100あるうちの
いくつくらい
吐き出せているだろう

多分

半分以上は飲み込んで
また募らせる

その繰り返し

少しも減ることのない
僕の中の言葉たち

全て吐き出すことが
できたなら
どれ程楽だろう

そして僕はまた
飲み込む

体の中に刻み込む

きっと

それが一番
いいのだから
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