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No654-07/27 21:52
F.M(TS39)
「本当にどうでもいいのにゃ?」
彼女は少年に問う。
「あぁ」
「どうしてなのにゃ?」
再び彼女は少年に問う。表情は真剣そのものだった。
「どうしてって、『どうでもいい』に理由なんかねぇだろ」
「そうじゃにゃくて…どうして、『どうでもいい』なんて言ったのにゃ?」
少年は少しだけ決まりが悪そうに俯くと、直ぐに顔を上げた。そして、こう言う。
「それは、お前の口調が『どうで』あっても――」
「『お前』は『お前』だからだよ」
次は『お前はお前』でお願いします。
No653-07/22 23:10
零凱(N901iS)
「追い掛けへんのか」
「何で」
「いや……適任者はお前やろ」
「追い掛けて何しろと」
「……もういい俺が行く」
「勝手にせえ」
意味が分からない。誤解か?俺は本当にどうでもいいのに。
眠い……『本当にどうでもいいのに』で
No652-07/19 22:10
mati(SH903i)
『さよなら』
そう言って彼女は帰っていった。いつもと同じ様に。ただ、いつもの『さよなら』の後の『またね』がなかったことと、涙を流していたことを除いて。
初めて彼女と喧嘩した。今までもあったにはあったがここまで大きな喧嘩はしたことがなかった。
『………もう、終わりなのかな。』そうつぶやくと彼女との思い出が頭に沢山浮かんできた。
初めて彼女を見たとき、その綺麗な髪と、明るい笑顔に見入っていた。
僕が告白したとき、顔を真っ赤にしながら頷いてくれた。
何回目かのデートで、連絡も入れずにかなり遅れていったとき、彼女は僕を見つけると大きな涙を流して怒った。『心配させないで』と。
『やっぱり、諦められないよ。……君は僕の一番大切な人だから。』
僕はそう言って彼女を追いかけた。
【追いかける】でお願いします。
No651-07/18 23:26
白いフクロウ(811SH)
「仇討ち、か」
目の前の男は、暗闇の中そう呟いた。
「いいだろう、殺せよ。お前にはそうする権利がある」
策略や挑発でなく、本心からの言葉だと感じとれる、真実味の篭った声。
その声には、聞き覚えがあった。
「なんで、あなたが……」
私は、涙が止められなかった。
男は、私から両親を奪った私の仇は、同時に私の一番大切な人でもあった。
拳銃を持つ手が震える。父の残したこの銃を、こうして両親の仇に向けるために私は生きてきた。それなのに……。
「殺せよ」
まるで大人が子供に、正しいことを教えるときのような口調で男は言う。その声は全く、いつも優しかった私の、恋人の声だった。
「……あなたを、信じてた……」
涙で視界が滲む。銃の照準が定められない。身体が、撃つことを避けているようだ。
撃ちたい。
撃ちたくない。
殺してやりたい。
いっしょに、生きていきたい。
カタカタと震える手の中、涙で歪む彼の姿をそれでも捕らえながら、トリガーに手をかけた。
彼は、優しく微笑んでいた。
もう、震えはなかった。迷いも、なかった。
「……さよなら」
『さよなら』で
No650-07/12 01:36
零凱(N901iS)
命ハ
今ノ私ノ前デハ
目ノ前ノ者ヲ痛メ付ケル媒介デアル
今ノ私ニ名前等無イ
強ヒテイフノナラ悪魔ト呼バルルベキデアロウカ
今誠シ消シタ愚カ者ハ
私ニ命乞ヒヲシテヰル
消サナイデ呉レト
本当ニ私ノ事ヲ知ラナイ様ダ
私ハ言ツタ
「当然ダ」ト
誠ヲ消シタ奴ヲ楽ニスル筈ガナイ
地獄ハコレカラ始マル
私ハ斯ウ付ケ足シタ
「オ前ハ次逆ノ願ヒヲスルダロウ」ト
奴ハ自体ヲ飲ミ込ンダ
必死ノ形相デ私カラ逃レヨウトスル
滑稽ダ(哀レダ)
ヲカシイ
何故カ気分ガ悪イ
シカシ構ツテモヰラレナイ
唯殴ツテヰルノモ飽キタノデ
先ズハ指ノ一本デモ切リ落トシテヤロウ
奴ハ泣キ叫ンダ
指一本切リ落トシテモコノ程度カ(ココマデ苦シムモノナノカ)
物足リナイ(モウヤリ過ギタ)
次ハ一本ヅツ潰シテミヨウカ(早ク許シテモウ止メヨウ)
ソツチノ方ガ痛サウダ(奴ハ十分過ギル程ノ苦痛ヲ味ワツタ)
何ダカ苛々スル
憎キ仇ヲ痛メ付ケテヰルトイフノニ
今日はここまで。え?こんな所全然怖くないよ?
長文失礼。
此レガ片仮名中毒ツテヤツデスカ。治ル見込ミハアルノデセウカ。
次ハ『仇』デス。
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