PiPi's World 投稿小説
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No769-09/08 00:35
Sai(SH900i)
スゴッ!友達スゴッ!!
ノーベル平和賞ものですね!?O槻教授並ですね!?…いや、アノ人の場合、霊が怖いから信じたくないだけの気がしないでもないですけど(爆)

それにしても、鎮魂さんいらっしゃ〜い(某番組のパクリ)の部屋って…一体、昔何があったんだろιι
大家さんは事情を知っているに違いない。
No770-09/08 00:52
深夜電柱(F901iC)
皆さん今年の秋はどのように過ごしますか? 読書、スポーツ、文化。詩作に耽るのもいいでしょう。これから話すのは秋に纏わる少し切ないお話です。


彼岸花


時は西暦七〇一年、陰暦七月、一つの恋の物語が終わりを告げた。男は独り立ち尽くす。女を前にして。空は澄み渡っていた。ただ穏やかに、穏やかに。

男は呟く。石の前で。すまなかったと呟く。石に向かって、今は亡き愛しい人の眠る場所に向かって。


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No771-09/08 00:52
深夜電柱(F901iC)
小川の土手。川の流れはゆっくりと優しい風を贈ってくれる。男は過去、ここで未来を語った。最愛の女に夢を語った。
―私は詩を残したい。未来永劫、人々の間で語り継がれるような、そんな詩を書きたい―と。

彼女が倒れた時、男は激しく後悔した。私はなんて自分勝手だったんだ、何故彼女の病に気付いてやれなかったんだ、と。

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No772-09/08 00:53
深夜電柱(F901iC)
それを彼女に打ち明けると、彼女はか細い声で、―そんなに悔やまないで下さい。あなたが追い掛けた夢じゃありませんか。私の為を想うなら、どうかこれからも詩を詠み続けて下さい―と言った

今、男は彼女の前に立っている。そして、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
―私の想いが届くなら、この胸が張り裂けるまで叫ぶのに。私の願いが叶うなら、この喉がちぎれるまで叫ぶのに。君は今、天の上。だからこの言葉を昇らせよう。さようなら、愛しい君へ―


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No773-09/08 00:54
深夜電柱(F901iC)
詠み終えたと同時に、男の頬を熱いものが流れた。それは顎先まで伝い、一粒の雫となって、彼女の上に落ちる。涙が落ちたと同時にその雫は一輪の華へと変わる。夕焼けのように血のように紅い華。
男の想いの篭った、彼女への愛の言葉。それは一つの形となって、未来永劫、消える事はないだろう。

秋に咲く、紅い華。それは愛の詩を篭めた哀しい華。


またまた長くなってごめんなさいですm(._.)m
どうやったら短くまとめれるのかなぁ……
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