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No5-2014/06/09 18:01
男/HI3D
HI3D-6EDahzkz
「私は反対だ……彼女は自らの意思で行動したと言う可能性もある」
ハーウィンの言葉にその場にいた全員が驚く。
「インディシア狼少女の話をご存知かな」
「エルシオン東方にあるインディシアにて確か子供の頃に行き倒れになった夫婦が抱いていた赤子を狼が育て野生児になった……ってハーウィン!!!」
「彼女の事情は私も少々だが把握はしている、ままならない人生に何処かで違和感を感じていた。例え君達が言う野蛮人でも愛が生じれば……」
「……」
「これは王から口止めされていたがこの際話そう、過去ラスルティア王国は密かにこの地を開拓を試みた事がある」
全員が驚いた、ルークもこの事は知らなかった。
「とは言っても今から50年以上の昔だ、私の祖父が残した記録によればラスルティア開拓団も今回と同様な事が起きた。結局は祖父の様に祖国に撤退した者が半数だ」
この後はラスルティア王国は王位継承問題が表面化、開拓団は元々王子の一人が肝いりで極秘に進めていたと言う事で存在は忘れ去られたと言う。ハーウィンがこの事を知ったのは子供の頃に祖父の遺品にアスファルティア王家の蝋印された日記を見つけ、初めて王に接見した際に渡した事がきっかけであった。
「ハーウィン、君はこうなる事を知っていたのか?」
「予想はしていた。だがこれだけは言っておく、今はエリスの事を忘れるんだ」
「で、でも!!」
「ここはエルシオン大陸じゃないんだ」
ハーウィンの表情はこれまで以上に険しかった。若き祖父が断念した因縁の地と初めから知っていたのだ。
No4-2014/05/23 18:27
男/HI3D
HI3D-6EDahzkz
話の進行上削除した匿名さんとkyousukeさんの投稿ですが後で使用するかも知れないのでここにストックしておきます
No3-2014/05/23 18:24
男/HI3D
HI3D-6EDahzkz
その頃、エリスは岩山から離れた密林の中にいた。
裸でハロハの腕に抱かれていたが、その表情は浚われた様子ではない。
自らの意思がはっきりあった。
その証拠に、エリスの乳首には、2人から貰ったピアスが付けられていた。
「ちゃんと開けてあげるのに、壊さなくてもよかったじゃない」
そうエリスが言うと2人はニコニコしていた。
「コワス、チガウ」
「オシタ、アイタ」
壊すつもりは無かったが押したら開いた。
彼女達からすればそんな程度だったのかもしれない。
実はそうなったのも、エリスが乳首ピアスを付けてきたのを興奮した2人が柵に走り寄り、勢いのまま潰したからだった。
柵が潰れた事で2人が『カエル』と言い出し、それにエリスが付いていくことにした訳だが、エリス自体も何でそうしたかが自分でもよく分かってない。
No2-2014/05/23 18:23
男/HI3D
HI3D-6EDahzkz
翌日、ハロハとウラザが姿を現したがその背後に居た人物にその場に居たジェシカは驚く。明らかに肌の色は自分達と同じ大陸の民族、背格好はルークよりも上と分かる。
「なっ!」
「……その訛りだとアスファルティア王国か、元ラスルティア王国次期国王レクサ.ラスルティアだ」
「!!!!!」
「驚くのも無理は無い、私がここに来たのは子供の時だ……祖国は何れは消滅する。そこで宰相らはノーズマンランドに潜伏させる事を思いついた。だがこの地に来た時には船はボロボロ……仕方なくこの地に住み着いた」
ルークらが駆けつけ、部下らが銃口を向けようとするとルークは制止した。確かに大型帆船を建造するにはそれなりの技術が必要だ。
何よりも帆船は帆が無ければ意味が無い、大型の丈夫な布を織るにはこの大陸では不可能であった。
「……この二人が属する部族とは幾度か闘ったが今は分かりあえている、恐らくそこの剣士が私と同じ言葉を発していたから彼女らは驚いたのだろう」
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