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ダンジョン王の日記
官能リレー小説 - ファンタジー系

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ダンジョン王の日記 65


713年2月21日 快晴

動物と植物の両方の長所を持つこのバイヴォランティア、日光に当てたほうが良く育つらしいが、さしもの私もどうするか悩ましい。
地下2階を戦闘モンスター部隊の兵舎に充てたのはいいが、文字通り山のように巨大に育つモンスターは想定外だった。
いずれより大きな拠点にしなくてはなるまい。
それまではゆっくり育てることにして、外には出さないことにしよう。

713年2月22日 晴れ

注文しておいた黒紙が届いた。
この真っ黒い紙は術をかけておけば、誰が何を書き込もうとも術をかけた者にしか読み取れないという特殊な紙だ。
これで目安箱を置いて、客の意見を集めることにした。
匿名性が高いから、あえて名を伏せたい者でも投書出来るだろう。



713年2月23日 雪

そろそろ冬も終わりに近づいてきた。
そういえば気になる客が1人いる。
バイヴォランティアを手に入れた日から毎日来ているのだが、年の頃は15歳だろうか?
童顔で可愛い美少女だが身体はよく育ってナイスバディだ。
毎日デザインは違うが青を基調にしたドレスを身にまとっている。
物腰といい、どこか良家の令嬢だろう。

主にカードで勝負してくるのだが、ディーラーに言わせると意外と腕がたち、油断ならないらしい。
可愛いし、結構気になるので様子を見るとしよう。


713年2月24日 晴れ

雪もやみ、今日も客足は好調である。
あの美少女は今日もカードで勝負している。
ディーラーによると、他の客はなんと言うことは無かったがあの娘には一儲けされたと言っていた。
ディーラーが聞き出したところでは彼女の名前はエリカというらしい。

ところで、さらに驚くべき告白を受けた。
何と、カルメラが妊娠したというのだ。
驚いて生命力探査の魔法と血縁確認魔法をかけてみたが、確かに私の子を宿していた。
魔族の血を引く子を授かるとは私は幸せ者である。
今のカルメラはまだ魔力が弱いが、これは単に干上がった湖のようなものだ。
台風や川から水がなみなみと注がれればまた回復する。
子供の性別はまだわからないが、十分な資質を持った子が生まれてくれるに違いない。
嬉しくて、今日はカジノのラウンジ担当の料理人に作らせたケーキをカルメラと2人で食べて祝った。

次はそろそろヴァルキューレを抱きたいものだ。

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