PiPi's World 投稿小説

それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

の最初へ
 8
 10
の最後へ

それでも彼女を愛し続けること 10

ちなみは俺に弄られながら笑顔を見せる。
それはかつて見せていた屈託ない笑顔でなく、蕩けきったメスの顔・・・
だけど、そう言うちなみにドキドキして更に好きになっていく俺がいた。

「んぁ・・・触られるの・・・好きです・・・」

蕩けきった発情顔の中に少しの恥じらい。
それが演技でなく本当なんだろうなと実感できる。

「・・・でもそろそろ」

ちなみが切なげに俺を見る。
そして少し間を置き、気持ちを整えている。


夫婦になるに当たってちなみから切り出された約束がある。
今のありのままのちなみを受け入れて欲しいと言うことと、少しずつでも過去を話していきたいと・・・
それは彼女なりに乗り越える為に必要な行為だろうし、俺にとってもそうだった。
間違いなく聞けば心が締め付けられるぐらい苦しいだろうが、それは彼女とて一緒だろう。
そしてあの5ヶ月を共有する事が、本当の意味での決着だろう。

「今日はバックでちなみを突いてください・・・」

彼女との今までの行為は全て正常位だった。
それ以外の体位を求めてくる事は無かったし、俺も無理矢理色んな体位を試す気が無かったのもある。

「バックがいいのかい?」
「バックは嫌いです・・・惨めな程イカされて晒し者にされましたから・・・」

過去の記憶を辿るようにそう言うちなみ。
それでもあえてと言うぐらいには気持ちが上向いたのだろうか・・・

「一人凄く上手い子がいて・・・バックで突かれると本当に狂ってしまうぐらいイカされて・・・」
「俺はそこまで上手くないかもしれないけどいいのか?」
「いえ、そうじゃなくて安心が欲しいんです・・・」

つまり、快楽だけの行為を愛で上書きして欲しいって事なのか。
いやむしろ、そうしてやらないと駄目だ。

「陽さんっ…」
「ああ、ちなみの望み通りにしてあげるさ」
「嬉しい…」

モノの大きさで劣ろうがテクで劣ろうが、ちなみを愛しているのは俺が世界で一番なんだ。
だから、ちなみを俺色に染める、それが今できることでありやるべきこと。いや、しないといけないことなんだ。

「いくぞ」

バックから挿入。

「おぉ…」

ちなみと実際にやって、俺が恐れていたことは全くなかった。
膣内はガバガバではなかった。心さんや七菜子さんとも変わらないほどだった。

いやむしろ快感はちなみの方が上だ。
モノに絡みついてくる感触が絶妙で、全く飽きがこない。
ちなみとのセックスが心さんや七菜子さんより随分いいと思える事が俺にとっても何か救いのように感じた。

七菜子さんによると、ちなみの膣は5ヶ月間ハードに使い込んだから具合が良くなったと言う事らしい。
それが本当かどうかは分からないけど、俺にとってもちなみにとっても救いになる言葉だった。

そんな感慨に耽りながら俺はモノを奥まで放り込む。
何か正常位よりバックからの方が奥まで届きやすいような気がする。
俺としてはいい塩梅なのだが、問題はちなみだ。

「どうだい?」
「・・・んっ・・・やっぱり苦手かも」
「やめるかい?」
「いえ・・・このまま・・・」

快感を感じてない訳ではないようだ。
もどかしげに尻を揺らして快楽を求めてるぐらいだからそうなんだろうけど、やはりトラウマと言うか恐怖感があるみたいだ。
俺はそれを払拭させようと、ちなみの髪を撫でてやる。


愛のあるセックスを経験してこなかったちなみへの、俺なりの気持ちだ。
ちなみには俺と、ゆっくり、心から愛しあえる、そんな関係になりたい。
ちなみとセックスできるのは、これからは俺だけなんだと。

「陽さん、陽さん、っ…私、私…」
「怖がらなくていいよ、ちなみ。俺はあいつらとは違うんだ」

「ああっ、ああっ、んっ、はあっ」
しばらく髪をなでながらゆっくり突いてるうちに、ちなみも安心したのか、甘い声をあげ始める。

SNSでこの小説を紹介

年下の他のリレー小説

こちらから小説を探す