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それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

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それでも彼女を愛し続けること 33

その事がちなみに対しての恨みに繋がってる訳だ。

皐月は怒りで肩を震わせていたが、下腹部からブリュッと破裂音がして我に返る。
そして慌てて股間を手で押さえた。

「見ないでっ!」

見なくても何かは分かる。
皐月からした独特な臭い。
そして、ラブホで真っ先に風呂に行った事・・・
つまり行為が終わったままの状態で放り出されたから、あれだけ表情が暗かったのだろう。

だが、俺は皐月を後ろから抱き締めたまま、また腹を撫でる。
皐月は股間を手で押さえたまま身を捩った。

「精液臭いから気付いていたさ」
「嫌っ・・・お兄ちゃんが迎えに来るってわかっててアイツらが・・・」

そんな事だろうと思っていた。
そして、皐月はまだ汚れた自分を俺に見せたくないと言う理性はある。
ちなみのように墜ちきってしまった方が救われるだろう。

「もし皐月がね・・・ちゃんとした恋愛をして彼氏を作って結ばれたらさ・・・ちょっと寂しいけど、祝福できたと思うよ」

俺がそう言うと、意図を掴みかねた皐月は怪訝な表情になる。

「でもこうやって汚されて・・・孕まされたから・・・俺は気兼ね無く皐月をモノにできる・・・」
「お兄ちゃん・・・」

そう、普通なら結ばれる筈は無い実の兄と妹。
こんな状況だから、禁断の領域に踏み込めたのだ。

「子供を産むまでアイツらに抱かれろ・・・その後は俺がずっと面倒見てやるさ」
「お兄ちゃん・・・ありがとう・・・」

俺の言葉に皐月がようやく少しだけ笑顔を見せた。
ちなみが墜ち、皐月が墜ちてようやく結ばれた・・・
そう思ってくれれば、ちなみへの恨みも少しは緩和できるだろうと言う下心も多少あるが、そうでもしないと救われないぐらい皐月も悲惨な状況なのだ。

「お兄ちゃん・・・お兄ちゃんが欲しいよぉ・・・」
「皐月・・・たっぷりしてやるさ・・・」

恋人のように俺と皐月はキスする。
妊婦とのセックスと言うマニアックなシチュエーションにかなり興奮するものがあった。
キスしながら胸を揉むと、ピゅピュッとミルクが噴き出す。
それが更にマニアックな興奮へと繋がった。

そのまま皐月を大きな風呂に連れていき椅子に座らせる。
丁度真ん中の部分を凹ませた椅子だから、開脚させてアソコを指で掻き回すのもやりやすい。
皐月の背中から抱き締め、片手で乳を、もう片手でアソコの精液を掻き出しながら何度もキスを交わし舌と舌を絡ませていく。

「お兄ちゃん!、好きっ!、お兄ちゃんっ!」
「ああ、俺もだ皐月・・・」

ちなみや他の女の存在も無い。
兄と妹でも無い。
ただ愛する男と女として絡み合う。

「随分男臭いな、皐月」
「うん・・・お兄ちゃんの臭いで消して欲しい・・・」

皐月から感じるのは強烈なセックス後の臭いと発情したメスの臭い。
ちなみの臭いとはまた違うような気もする。

「お兄ちゃん・・・私、セックスも男の人も嫌い・・・終わった後って辛くて惨めで・・・」

そう口に出す皐月。
好きでも無い相手とセックスし、子供までできた。
それは辛いだろう・・・

「でも・・・一番嫌なのは・・・私の身体がセックスで感じてる事・・・」

アソコを弄る反応からも皐月が感度がいいのは感じ取れていた。

そして、そのアソコからは白濁液が俺の指にまとわりつきながら零れ出てくる。

「この中に赤ちゃんがいるのに・・・思いっきり突いてきて・・・何度も中に出されたの・・・でも・・・」

やや嗚咽交じりの皐月。
俺は無言で掻き出し続ける。

「でも・・・一番許せないのは・・・それで感じてる私・・・」
「仕方ないさ・・・人間そう言う身体なんだから・・・」

ちなみもそうだと言う言葉は飲み込んだ。
強い友情で結ばれていたからこそ怒りも半端ではない。
言わば皐月が身を汚してでもしようとした復讐を、ちなみが台無しにしてしまったに等しいからだ。

「どうなっても、皐月は俺にとって大事な存在だ・・・」
「お兄ちゃん・・・」

目を潤ませる皐月。
感じているのか、息を少し荒げ頬も紅潮させていた。

「だから・・・ちなみも・・・受け入れれたの?・・・」
「ああ・・・」

短い返事。
皐月は考えを纏めるように目を瞑った。

「ちなみが・・・身も心も・・・お兄ちゃんを裏切ってたとしても?・・・」


皐月の言葉は否定できない。
身は確かに雄吾のモノのままだ。
心は・・・
俺を愛してると言うちなみの言葉に嘘偽りは無い。
だが、ちなみに雄吾を恨む気持ちは全くなく、それどころか奴の名前を口にするちなみの顔は女そのものだ。
今、もし雄吾が現れたらちなみが奴を選ぶのも否定できない。
ちなみの持っていた動画にそれらしいものはあったが、決定的と言うには薄い。
もしかすると皐月は何かそれらしきのを見たから、ちなみと亀裂を生んでしまったのかもしれない。

だが、俺の答えはもう決まっていた・・・

「ちなみがどうであれ・・・俺はちなみが幸せになれる選択をしてやりたい・・・」
「お兄ちゃん・・・」

悲しそうな皐月の顔。
そして、何かを悟ったようだった。

「じゃあ・・・私は・・・どうあってもお兄ちゃんの為に生きたい・・・」

そう言うと俺に身を委ね、俺の竿に手を添えてくる。
皐月は・・・
兄と妹の関係を越える覚悟をしていた。

「お兄ちゃん・・・愛してる・・・」
「皐月・・・」

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