「今度からは先に綺麗にしてからプレイしよう。七菜子さんと一緒に研究しながら開発していくぞ」
「なんだか・・・新しい世界に足を踏み入れる気分です」

ちなみから鬼畜とＭ性とは違った変態という属性を追加できた気分だ。彼女にとって女性を加えた３Ｐや七菜子さんとのレズと並ぶ経験に違いない。
ＡＶ女優志願の三大ＮＧにアナルが含まれるが、ちなみがあまり調教されてない分野である。
実はちなみの淫乱さを薄れさせつつ社会参加させる計画を練っている。心さんの伝を利用してＡＶに出させれるというものだ。
もちろん顔出しはＮＧかメイクで分からなくさせるぐらいが理想で、セックスが撮影の仕事で自身の快楽より演技が優先というビジネスライクなものになれば、セックスへの依存が下がるだろう。

「どうして、こんな事に・・・」

ちなみに生理が来たのでこの一週間は心さんか七菜子さんと思っていたが、唐突に来た皐月にフェラされている。
高校卒業後の進路は保育士を目指すとかで、学費のためのバイトもメイドカフェからピンサロにする予定としており、俺がその練習台だそうだ。
バイトとは言えセックスワーカー行きは心さんと同じコースであり、ちなみほど悲惨ではなかったがあの事件で人生が変わったと言える。
心さんほど自責の念はないにしても、ちなみを救えなかった思いや犯人への恨みもあるはずだ。それに、性に対しても臆病になりながらも、心の奥では克服したいとの思いがあるに違いない。
そう思って接するつもりだったが、少し様子が違う。
確かにフェラは上手では無いが、どこか手慣れた感・・・
それにおかしい事に父さんなら学費ぐらい出せる筈なのは俺の進学の件で聞いていた。
皐月が風俗系の仕事してまで貯める必要は無い筈だ。

「皐月、正直に話してくれ・・・俺は父さんからお前を暫く預かって欲しいと言われてるんだが・・・何があった？」

実は皐月が来る前に父さんから電話があった。
何も聞かず皐月を預かって欲しいと言われたのだが、今の皐月の話を聞くとかなり違和感を感じた。
普通、娘が風俗行きたいと言えば怒って止めるだろうに、これなら娘を捨ててるのと同じだ。

「・・・お母さんから・・・もう顔も見たくないから出て行けって・・・だからお父さんも庇えないって」

父さんは間違いなく母さんが一番だ。
だけど母さんをそこまで怒らせるって何をしたんだ・・・

おもむろに皐月は背中を向けて服を脱ぎ出す。
するすると全裸になり、そしてこちらを向いた時、俺は驚いて声が出なかった。

皐月もちなみや心さんに負けない巨乳でＧカップはあった。
そのおっぱいがパンパンに張って、乳首や乳輪がこの年齢でありえないぐらいかなり濃くなっている。
だが、驚いたのはそこでない・・・
皐月のお腹が不自然に膨らんでいたのだ。

「まさか・・・」
「うん、赤ちゃんできちゃったの・・・」

そこから聞いた話は、俺が気づいてやれなかった事を後悔するに足りる内容だった。
ちなみが解放される１ヶ月前の頃、皐月は独自に拉致グループを探っていた。
その時に奴らに近いグループに接触に成功。
それがアジトの特定とちなみの解放に繋がったのだが、その話には裏があったのだ。

つまり、そのグループに飛び込む為に身体を提供したのだった。

そして皐月はそのグループのボスに気に入られたらしいのだが、そのボスがとんでもない提案をしてきた。
皐月が孕めば便宜を図ってやると・・・

「今でも定期的に抱かれに行ってたけどお母さんにバレちゃって・・・」
「怒るのも当たり前だ！、何を考えてるんだ！」

皐月によるとボスは子供を認知する気もなければ結婚する気も無いらしい。
だが約束は守ってくれてるようで、情報は色々もたらしてくれていた。

「妊婦とセックスしたいんだって・・・でも、私がちゃんと赤ちゃん産めたら少年院にいる仲間使って制裁してくれるって言ってた」
「馬鹿な事をするなぁ・・・本当に馬鹿だ・・・」

自分の身体を使って復讐・・・
性にトラウマのある母さんが発狂するのも納得した。
どうやら兄妹揃って親不孝らしい。

「で、子供育てながら学業するから風俗か・・・安易すぎる」
「心配かけてごめんね・・・でもこうしか思い付かなかったの・・・」

つくづくあの事件は関係者を狂わすらしい。
皐月の妊婦とそれにまつわる話は、ある意味ちなみの肉便器化よりショックが大きかった。

「・・・分かった・・・元気な子を産めるようにしろよ・・・俺がなんとか考えるから」
「うん、ありがとうお兄ちゃん」

両親がどうにもならない以上、俺がなんとかしてやらないといけない。