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それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

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それでも彼女を愛し続けること 21

俺を気遣ってくれてるのは分かるが、こんな事で折れる訳にはいかない。
いや折れちゃいけない。
俺にできるのは、いつか愛でちなみを癒やしてやれる事を信じる事だけだ。

「大丈夫とはいい難いです・・・でも諦める気はないです」
「そう言うと思ってたけど、決して自分を追い込んじゃ駄目よ」
「そうよ、苦しい時は私達を頼ってくれたらいいから」

二人の励ましは嬉しい。
孤独な戦いじゃなく、理解者がいると言うのが心の支えになる。

そして心さんがスマホを取り出しSNSでやり取り。
恐らく相手はちなみだろう。

「ちなみちゃんは近所の公園で待ってるって」
「ならすぐ行ってきます!」

正直かなり苦しみはある。
でも俺は乗り越えてみせると決意してちなみの待つ公園に向かったのだ。


夕暮れの公園のベンチでちなみは座って待っていた。
この時間になると公園には普段から誰もいない静かな所だった。

ちなみに近づくと満面の笑顔。
いつもの笑顔だった。

俺はちなみの隣に腰掛け、そして言う。

「動画見たよ・・・」
「そうですか・・・」

ちなみは微笑んだままだ。
その微笑みは優しいようで覚悟もあるように感じた。

「陽さんに愛されて幸せです・・・こんなに幸せなのが信じれないぐらいです・・・」

そう切り出すちなみ。
そう言われただけでも報われる思いがした。

「でも・・・」

そう、でもだ。
少し言い澱んでから、ちなみははっきりと言った。

「ちなみは雄吾のメスです・・・ちなみのオマ○コは雄吾のオチ○チンの形に開発されちゃいました・・・」
「陽さんに愛されれば愛される程・・・陽さんでは満足できず・・・雄吾のオチ○チンが恋しくてたまりません・・・頭の中は雄吾のオチ○チンで一杯です・・・」

ちなみの笑顔は泣いてるようにも見えた。
本心を語るこの告白はちなみも辛いのだ。
俺はちなみの手を握って、聞き続けた。

「心では陽さんを愛してる、でも、身体は雄吾のを求めて、毎晩陽さんの隣で雄吾のを思い浮かべながらオナニーして…陽さんに、申し訳なくて、もう、もうなんて…」
必死で涙を堪えていたちなみも、ついに我慢できず泣き崩れた。

俺はそんなちなみを優しく抱き締めた。
もちろん泣いた。人目を気にすることなく泣いた。
ちなみを全力で愛していく…その気持ちは余計に強くなった。

そして俺達は公園のベンチで色々話した。
夫婦の会話は多かったけど、やはりうわべだけだったんだろう・・・
今のちなみは心の支えが取れ、全て本音で語ってくれるようになった。
その言葉は心が痛いが、ちなみの本音だと思うとどこか嬉しさもあったのだ。

「私、ずっと心さんに嫉妬してたんです」
「心さんに?」

心さんは今、夜の店は辞めている。
だけど新しい仕事はAV女優だ。
夜の仕事中にスカウトされたらしい。
AV女優と言う事は不特定多数にセックスシーンを見られる事になる訳だが、心さんはそれでもいいと言っていた。
一応昼中心の生活だし、毎日撮影がある訳でない。
そして男優はプロだし、以前の夜の仕事より時間的にも精神的にも楽になったみたいだ。
更に稼げて俺に貢げるって喜んでいた。

「心さんみたいに身体で稼いで陽さんに貢げるのって羨まし過ぎて・・・心さんに凄く嫉妬してしまいます」

確かにちなみは奴らに映像を撮られてAV女優まがいだったしな・・・
本人もそれがいつしか快感になってたんだろう。

「だからって、ちなみを心さんと同じようにはさせないぞ」
「はい…私は、陽さんだけのモノ、ですよね…」
「ああ」

言葉ではそう言いつつも満足できていないのは痛いほどわかっている。
俺は毎日のようにどうすればいいか考えてきた。

「……!?」
ちなみの手が不意に俺の股間に伸びた。

「陽さん、ココで、しませんか…?」

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