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それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

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それでも彼女を愛し続けること 19

ちなみは双方の両親がどう思ってるか把握はしている。

まず義父さんは世間体で賛成。
むしろ俺と言う引取先があった事に安堵してる様子もあったが、義母さんや佳奈美ちゃんの精神状況を考えると、ちなみを切り離してしまいたいと思うのは仕方ない事だろう。

義母さんはあんまり良く思ってない。
俺の事は嫌ってないんだと思うけど、ちなみとの仲がかなりギクシャクしてるみたいだ。
どうも変わってしまったちなみにどう接していいか分からず精神的な負担になってるのと、そんなちなみを俺に押し付けたようで心苦しいらしい。
そんな心情は佳奈美ちゃんから聞いていたし、佳奈美ちゃん自体も祝福より申し訳ない気持ちの方が大きいかもしれないと言ってた事があった。

つまり、ちなみの変化は家族にとって大きな傷になってるんだろう・・・
こっちの傷が癒えるのは時間がかかるかもしれない。

うちの両親と言えば、父さんと皐月は応援してくれてるのは間違いない。
だが、母さんは大反対で未だにちなみと会おうとしないぐらいだ。

父さんから聞いた過去から考えると、それは理解できなくないだろう。

多分、父さんは兎も角、母さんとちなみを会わすのはまだ難しいかもしれない。
母さんの過去をえぐる事に繋がるような気がするし、それがあるから母さんも会おうとしないんだろう。
難しい問題だから、これは父さんと相談しながらの方がいいと思う。

「ちなみ・・・互いに親離れ子離れの期間中だからさ・・・もう少し待って欲しいんだ」
「・・・そうですか」

ちょっと残念そうなちなみ。
ちなみも焦ってるのかもしれない・・・
過去を振り払おうと、早く俺のモノ、早く俺の妻になろうと必死になってるような気もする。
ここはじっくりやっていきたい。

とりあえず両親と話すのは保留。
いずれ両家にいい形で認めて貰いたいからこその保留だ。
その為には夫婦として一つずつ絆を深めて行けばいいだろう。



そうして、休日はまったり過ごしながら日常の生活へと・・・
少し変化があったのは、毎日ビデオ鑑賞が加わった事だろう。
勿論、それは奴らにちなみが犯される映像だ。

最初は痛がって泣き叫ぶしかなかったちなみが、暫くして痛みを感じてないようになってきた。
一ヶ月目の頃にはセックスにかなり快感を感じ、二ヶ月目にはイキまくるまでになっていた。
そして三ヶ月目ぐらいからは変態的なプレイも混ざってきたが、セックスに対して嫌がる素振りは殆ど無くなってきていた。

鑑賞を終えるとちなみは凄く欲情し、俺にのしかかってそのままセックス。
最初の頃の抑え気味のセックスではなく、快楽を貪りイキまくるセックスへとなっていった。
俺はそんなちなみを愛してやろうと、愛情を注ぐ事に全力になった。
それはちなみにも伝わったようで、常々『陽さんに愛されて幸せ』と言うようになったが・・・
それに反比例するようにちなみの肉欲は高まっている気がしていた。

事後の俺が寝た後に行われるちなみのオナニーは、俺に気づかれないように抑え気味であった。
それが最近激しくなってきていた。
俺もちなみの肉欲を満足させてやれない辛さを更に感じるようになっていた。

そんな時、心さんから大事な話があると俺一人が呼び出されたのだ。


場所は七菜子さんの営む診療所…まあ近況報告する場といえばここなのだが。
正面の門がcloseとなっていたので裏口から入る。

「久しぶり、元気?」
やはりというか七菜子さんもいる。改めて話の重大さを知ることになる。
「ちなみちゃんの様子はどうかしら」
最近の状況について、できるだけ事細かに話す。
心さんは後ろで心配そうな顔して七菜子さんと俺の話を聞くだけだ。

全ての話を聞き終えた七菜子さんは俺に向かって言う。

「ちなみちゃんもこれからの夫婦関係に悩んでいたわ」
「ええ、それは分かっています・・・」

ちなみが悩んでいない訳無いとはずっと思っていた。
それでも明るく振る舞おうとするのは心配させたくないと言うちなみの優しさなんだろうけど、時折見ていて痛々しさを感じずにはいられなかった。

「心がちなみちゃんからこれを預かっているの」

七菜子さんか見せたのは、USBメモリーだ。
恐らく中身はちなみの凌辱映像だろう。

「見せないといけないんだろうけど・・・これは見せる勇気が出ないし・・・これを見せたら終わりかもしれないと」

そんな酷い映像なのだろうか・・・
どんな映像でも受け入れると俺はちなみに言い続けてるが、それでも関係が崩れる程のものなのだろうか・・・

「だからこの映像を陽毅くんに見せるのは、私と心に判断を委ねるとちなみちゃんは言っていたわ」

どんな事があってもちなみを手放さない。
そう誓ってきた。

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