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それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

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それでも彼女を愛し続けること 1

2歳下の妹の親友・ちなみと付き合い始めたのは彼女が高校に入学したちょっと後のこと。
妹の皐月をはじめ、皆が祝福してくれた。

夏休みになって、ちなみや皐月とはどこかに遊びに行きたい、という話になり、
「それなら私が保護者になって車出してあげる」
と言ってくれた近所に住む塾講師のお姉さん・心さんと、ちなみの妹で中学生の佳奈美ちゃんも誘い、清流でバーベキューを楽しむことにした。
女性陣はみな水着になり、肉や焼きそばを作って食べ、川遊びをして楽しんだ。
ちなみを筆頭に巨乳ぞろいのメンツの水着姿はとても刺激的だった。

「楽しかった〜」
十分楽しんで、ちなみたちは着替えをしに車をいったん離れた。

…ただ、なかなか彼女たちは帰ってこなかった。

遅い。遅すぎる。

遭難したのかもしれない。そう思うと心配で心配で矢も盾もたまらず、ちなみや皐月のいるはずの木々の中へ分け入る。

「皐月っ!ちなみっ!!どこにいる!」

着替え中に出くわすかもしれない、恥ずかしい思いをさせかねないという心配は消し飛んでいた。

「陽毅君!助けてっ!ちなみちゃんたちが!」
「心さん!」

心さんが、それはもう切羽詰まった顔で駆け寄ってきたけど、その心さんは裸だった。
豊満な身体を必死に隠しながらこちらに駆け寄ってくる心さん。
ちなみや皐月に尋常ならぬことが起こっているのを嫌でも感じてしまう。

「陽毅くん…ごめんね、私が、頼りないばっかりに…」
「心さん…」
力なく肩にすがる心さんをなだめる。
声を押し殺してすすり泣く…いったい何があったんだ。

とにかくちなみ、皐月、それに佳奈美ちゃんが心配だ。
林の中に建つ小屋を見つけた。きっとここで着替えているはず…

「いやぁ、いやぁ、許してぇ、やだぁ…」

「ち、ちなみ!?」

走った。
声のする方へと・・・

小屋の前には見知らぬワンボックスカー。
そこに乗り込もうとする複数の男達。
ガラの悪そうな男が女の子らしい小柄な人影を無理やり車に乗せ・・・
いや、押し込んでいた。

「まてっ!!」

声を出して追いかける。
だが、車は急発進していく。
どうやっても追いつかない速度だ。

そして残された小屋の中には、ほぼ裸の皐月と佳奈美、散乱する敗れた衣服・・・
それは最悪の状況だったのだ。

・・・その後、警察を呼び心さんが証言をする。
彼女達が着替えていた最中、突如として10人近くの男達が乱入してきたらしい。
彼らはガラの悪い十代後半ぐらいに見え、彼女達に襲いかかってきたのだ。


まず心さんに襲いかかり服を剥ぎ取ったものの、窓から近かった彼女は転がり落ちて外に出ることができ応援を呼ぶために走ったという事だ。
男達は心さんを追わず、皐月と佳奈美をかばったちなみを連れて逃亡しようとしたようだった。
そして肝心の車のナンバーは盗難車・・・
その日は警察による緊急配備がなされたが見つけることができなかった。

数日後見つかった車は乗り捨てられており、捜査は遅々として進まず・・・
そしていたずらに日数だけが過ぎていった。


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