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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん
官能リレー小説 - 年下

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マンガ家理恵先生とアシの晋一くん 1

あるマンションの一室。青柳理恵は、いつものように机に向かっていた。
漫画家。
彼女の職業だ。学生時代にデビューし、25歳の今、連載を一つ持つ。まだまだ知名度は低いものの、作品の人気も雑誌の中では中堅に位置している。
「はい…今日アシが来るんですね。」
編集部からの電話を切る。雑誌で募集をかけていたアシスタント候補が今日来るらしい。
月刊誌の15ページほどのギャグものとはいえ、一人ではつらくなってきていた。収入も安定してきたので、
編集部に頼み、自分の原稿料の一部を分けてもいいので、とアシスタントを募集してもらったのだ。
とりあえず、トーン貼りや効果線など基礎ができる人を、という要望を出しておいた。忙しい理恵の代わりに編集部が審査し、数人の候補をFAXで送ってもらったのだ。

「みんな巧いなあ。あとは人間性だよね。こればかりは実際逢わないと」いくら上手くても、彼女と相性が合わないと無意味である。ストレスの元になると、制作意欲も落ちるし、むしろ逆効果になってしまう…。


《ピンポーン♪》
呼び鈴が鳴る。
「はぁい?」
「講英館書店の紹介で来ましたアオイです」
編集部からもらったFAXに目を通す。アオイという名前は確かにある。しかし男性の声だった。
「あれ?これ、女の子じゃないのかな?」
できれば女性が良かった。やはり女一人暮らしというのもあった。理恵は高校まで空手をたしなんでいたため、少々の相手ならぶっ飛ばせるのだが…
「まぁ、ちょっと見てみて、怪しかったらなんとかごまかして帰ってもらおう。あと二人候補はいるし」
ぶつぶつつぶやき、ドアに向かう。
「はぁい、今開けますね」
「あ、どうも青柳先生はじめまして。青井晋一といいます。」ぺこりと頭を下げる少年がそこにはいた。
髪はクセがなくサラサラ。肌はやや白いものの、大きな瞳に曇りはなく、整った表情を緊張でこわばらせていた。
理恵は思わず見とれてしまった。漫画を書く男性でこんな綺麗な顔の子がいるなんて…。
「あ、えーと、とりあえず上がってくれるかな」思わずあたふたしながら彼を部屋に迎え入れた。
「お邪魔します」
靴を揃え、スタスタと理恵のあとについていく。

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