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反逆グラドル
官能リレー小説 - アイドル/芸能人

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反逆グラドル 1

人気グラビアアイドルを多数抱える芸能事務所「サンフォース・プロモーション」には最近、不穏な噂が絶えなかった。
その理由は名物社長と言われた日野正明の急逝。
週刊誌はここぞとばかりに様々な噂を書き立てる。


都内のホテルの一室。
サンフォースの柱である人気グラドル3人が今後を考え話し合いをしていた。

「事務所の中は二分されてるわ…」
「セクハラジジイの副社長と、経験実績ゼロの社長の息子さんよね…」
「他の事務所の引き抜きの話も来てるでしょ?」

「正直どこも似たり寄ったり…」
「ならば独立って線もあるわね」
「それは厳しいと思う」

話の中心にいるのは川瀬奈央、32歳。
グラビア界のトップを走る存在であり、最近は株や投資にも造詣が深いことでも知られるようになった。

向かい合うのは28歳の野中希美と29歳の内田由梨花。
事務所の中ではお姉さん的存在として若いグラドルに慕われている。

「若い子は息子さん…正司くんについていく子が多いと聞きます」
「あの子は優しいだけのイケメンだからね…」

亡き先代社長の息子、正司は25歳と彼女たちよりも若い。
彼自身は会社を継ぐようなそぶりは見せていなかったが父の急逝によりそうも言っていられなくなったのが現実だ。

「ちょっと様子見する必要があるかしら」
「そうね」
「何かあったら奈央さん、またよろしくです」
「うん」


その数日後。
事務所にやってきた希美が、21歳の新鋭グラドル・都築佐紀が副社長の柴田正雄に呼び出されるのを目撃する。
2人は人目を気にし、逃げるようにある部屋に入る。

その部屋は普段めったに使われない小さな応接室。

「何があるのかしら?」
希美はドアの前で耳をそばだてた。

「あっ、希美さん!」
そこに、18歳の中野葉月が姿を現す。
デビュー間もないが新星ともてはやされる素材だ。

「しッ、葉月ちゃん、静かに」
「何があるんです?」
「この部屋の中に佐紀ちゃんとセクハラ副社長がいるの。これから何が起こるか…」


「君、ついてくる気はあるのか?」
中から柴田の声がした。

「いえ、まだ何も決めてません」
「だったら私のもとで一緒にやろうじゃないか」
「いえ、あの…」

「君は奈央くんを超える逸材だと私は思ってるんだ、手放したくないんだよ」

ここで奈央の名前が出るとは、希美は柴田のやり方に狡賢さも感じた。

「こういう形で引き留めるのかしらね」


「君を残すためならなんだってやるさ」
「ちょ、ちょっと、何をするんですか!」

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