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Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

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第8章 勘違いしないで。-1

4月、貴之は高校3年生になった。貴之は相変わらず麻里奈に性欲を満たしてもらいながらも似衣奈の参加するコスプレイベントに足を運んでいた。麻里奈には感謝しても感謝しきれない恩を感じながらも決して隙を見せない似衣奈に惹かれて行った。

何度も似衣奈の参加するコスプレに行くにつれ、その度に大きくなって行く感情があった。それは似衣奈の際どい姿が公衆の面前に晒される事が耐えられない気持ちだ。似衣奈のそう言う姿が、所謂みんなのオカズになっていると思うと胸がモヤモヤするのであった。似衣奈の人気は段々高まって行く。今では各イベントで似衣奈の場所を取るのに一苦労するようになった。最近はイベント開始の3時間前に会場に行き列に並ばなければベストポジションをキープ出来なくなって来た。イベントが終わってもファンに囲まれ近づく事も難しい状況だ。イベントが終わった後、2人きりで会える機会はなくなってしまった。

暫くプライベートで会う事を拒まれていた貴之。しかしどうしても会いたくなりイベント以外で会って欲しいとLINEをしようと思っていた頃、ラッキーな事に似衣奈から今度そこらで会おうとLINEが入った。
『じゃあ明日19時頃、駅前でどうですか?』
『いいよ。でも私、普段は地味だからがっかりしないでね?』
『大丈夫です。』
2人きりでプライベートで会える事が物凄く嬉しかった。頭の中ではプライベートで会ってくれると言う事は、そろそろヤラせてくれるのかなと言う奇跡を思い描いてしまう。その夜は似衣奈と抱き合う妄想をしながら眠りについた。

翌日の19時、待ち合わせ場所に行くと見た事があるようなないような女性がスマホをいじりながら立っているのが見えた。
(あれ、似衣奈さんかな…?)
スリムジーンズに黒の長袖シャツに茶髪ながらストレートの髪、黒縁メガネをした姿は似衣奈かどうか判断出来なかった。近づいて行くと、顔の作りが似衣奈っぼいと感じた貴之は恐る恐る話しかけてみた。

「に、似衣奈さん…ですか?」
女性は顔を上げた。いつもより大人しめのメイクだが、間違いなく似衣奈であった。
「あ、門倉君!フフッ、地味すぎて分からなかった?」
「い、いえ…、いや、はい…」
似衣奈は笑った。しかしいつもコスプレイベントで見る笑みとは少し印象が違く感じた。
「普段はこの通り、普通の大学生だし。普段の私にあーゆーのは求めないでね?」
「わ、分かりました。」
「じゃ、どこ行く?」
「あ、会えるのが嬉しくて何も考えていませんでした…」
「アハハ!じゃあマック行かない?お腹すいちゃった。」
「あ、はい。」
「じゃ、行こっか♪」
似衣奈と並んで歩き出す貴之。麻里奈であれば速攻腕を組んでくるところだが、それに慣れた貴之はどこか余所余所しい印象を受けたが、そこまで仲良い訳でもないししかたないかと思い微妙な距離感を保ちながら横に並んで歩いた。2人はマックに着き注文をし、商品を持って席に着いた。


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