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女王と俺の奇妙な日々
【ファンタジー 官能小説】

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か弱き処女-1

 この女は十六歳かそこらだろう。幼くて顔つきが可愛らしかった。赤いような浅黒さの肌で、髪は褐色をしている。腕も脚も筋肉が盛り上がり、レスリングの選手のようだった。それでも手脚が長いので、均整がとれて、細身にすら見える。あの三人の中では一番強いか、身分が高いのだろう。
女は俺の右手を握って歩いていた。一見、男女が手を繋いでいるだけの格好だ。勿論、女の意図は、俺に逃げられないよう、そうしているのである。それでもその手は汗ばんでいた。
途中から石畳の小道が現れた。足の裏が楽になった俺は余裕も出て、聞いてみた。
「Kien ni iras? 」
(どこに行くんだ?)
「Al nia reĝino. Sekvu min kaj ne parolu. 」
(女王のところだ。しゃべらないで付いて来い)
早くもなく遅くもなく俺たちは静かに歩いていた。思えば、こうして女の子と手を繋いで歩くことなど、人生で初めてなのではなかったろうか。大学を卒業するまで、或る事情からでもあったが、俺には彼女というもののいた試しがなかった。卒業して社会人になっても、そんな機会に恵まれなかった。女子社員など、所詮は同僚に過ぎず、退社後はそれぞれに散っていく。
職場は小さく、人間関係が難しかった。畢竟、入社二年目で鬱になった俺は、休職して自宅療養を続けていたのだった。
明るい空と木々の緑の下を歩きながら、ぼんやり過去を振り返っていた俺だったが、今のこの瞬間、鬱を感じていない自分に気が付いた。やはりこれは夢なのだろうか。
女は少しだけ先を歩いている。ほとんど裸の背が汗で濡れ、日光に光って見える。風が少しでも吹いてくれば、若い女のにおいが、酔いそうなほど香ってきた。夢か現実か。胸いっぱいに息を吸って、女の肌と髪とから俺はそれを嗅覚に確かめようとした。
その呼吸音に女が振り向いた。
「Ii !! 」
(うわっ)
女は突然叫んで俺の手を離した。真っ直ぐに俺の腰を見つめていた。いつの間にか俺は勃起して、下着からほとんど突き出していたのだった。
「Kial tia ? 」
(なんでそんな?)
女は手で口を覆い、あからさまに驚いていた。本当に、全然、男を知らないらしく見て取れた。
においに興奮していた俺は強気になっていた。
「Tio okazis pro la odoro de via korpo. Vi estas respondeca pri tio. 」
(お前の体のにおいでこうなったんだ。お前のせいだ)
体のにおいの責任という言葉を聞くと、女は戸惑ったような、もっと言えば、思い当たって申し訳ないような表情をした。
「Ĉu mi fetoras? Ĉu miaj haroj aŭ eble ŝvito? 」
(私がくさい?髪か、もしかして汗?)
「Ne! Pro la odoro el via virina parto kaj via akselo. 」
(違う。腋の下と、お前の女のあそこのにおいからだ)
適当に言ってみたのだが、女は無意識にか股に手を当てていた。
「Sed mi estas virino. 」
(でも私は女だ)
「Mi volas ĵeti spermon. 」
(精子が出したい)
勃ったものを突き出し、露骨に言ってみると、それを女は真面目に受けて
「Kion mi devus fari? 」
(どうしたらいい?)
本当に何がどう起こるものか知らず、ただ、大変な事態ではあると思っているらしい。目は俺のそこに釘付けになっている。
「Unue lasu min tuŝi viajn mamojn ! 」
(まず胸に触らせろ)
思いついたことを俺は言ってみた。しかし今度は女が挑戦的な目つきで返してきた。
「Ne ! Kiu donas sian malfortaĵon al sia malamiko? Onidire, viroj havas denaske naturan forton pli ol virinoj. Mi devas atenti. 」
(だめだ。敵に弱みを渡す者があるか。生まれつき男は女より力があるそうだな。気を付けなければ)
すぐさま俺は女の股を指差し
「Montru do vian virinan parton ! 」
(じゃあ女のものを見せろ)
ふいに女は怪訝な顔つきを見せた。
「Sed vi ne estas tiel kulpa kiel igita vidi ĝin. 」
(でもお前には、そんなものを見せられるほど罪はないだろう)
女の言う意味が俺は分からなかった。女のほうでは、見たがる俺が分からないようだ。
「Nu, ĉiukaze viro estas tiel malpura ĝuste kiel piĉo. Piĉo konvenas al vi. Hihihi ! 」
(まあ、何にせよ、男はまんこ並みに汚らしい。お前にはまんこがふさわしい。ふふふ)
意地悪な笑いを女がした。
「Egale! 」
(何でもいいから!)


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