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ママはサキュバス
【ファンタジー 官能小説】

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第三話:伝説のスーパーオークの脅威-1

 早漏おじさんが去った翌日から、マンション周辺では、連続婦女暴行事件が起こりました。被害者は、下は10代から、上は60代までと幅広く、警察や自治パトロールを嘲笑うかのように、被害は収まる事がありませんでした。ママは、性欲を抑えられなくなったオークの仕業であると推測したの・・・

「ダーリン、責任の一端は私にもあるし、この近辺を私なりに探してみるわ」

「分かった、無理しないように」

「大丈夫よ、オーク程度なら、チャームで魅了すれば言い成りに出来るし、そのまま魔界に送り返すわ」

 ママは楽観視していましたが、私は一抹の不安がありました。だってあのオークは、進化の宝玉を丸飲みして居たのですから・・・

「ね、ねぇママ、オークが進化の宝玉を身に着けるとどうなるの?」

 私は、不安な心を少しでも和らげようと、ママに聞いてみました。ママはちょっと考えると、

「エッ!?そうねぇ、性欲が強くなったりする程度ね。でも、もし伝説に聞くスーパーオークになったら・・・サキュバスの私じゃ、敵わないかも知れないわねぇ」

「スーパーオーク!?何か凄く強そうね?」

 私は、何かの漫画で読んだ気がして、思わず強そうな名前だとママに言うと、ママは真顔で頷き、

「エエ、数千年に一度現れると言われているわ。伝説のスーパーオークの怖い所は・・・人間レベルの知能を持つ事なのよ。普段のオークは、まともに会話も出来ないレベル何だけどね。まあ、あくまで伝説の話だけど・・・」

 私は、ママの話を聞いて、ママに大事な事を知らせるのを忘れた事に気づきました。

「ママ、言い忘れていたけど・・・そのオーク、あの早漏おじさんが投げ捨てた進化の宝玉を・・・食べちゃったの」

「エェェェ!?それで性欲がコントロール出来なくて、見境なく女性を襲って居るのね」

「スーパーオークかぁ・・・僕の知り合いに、魔界の事に詳しい者が居るから、仕事帰りにでも寄ってみよう」

 パパも何か気になる事があるのか、どこか思案顔を浮かべながら、会社に出掛けました。私達家族は、消えたオークの消息を皆気にして居ました・・・


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