第7章 嫉妬-1
『貴之君、今度の日曜日、逢えるかな？』
『午後からなら大丈夫です。てか日曜日まで待てないっす！今すぐヤリたい！』
『ダメ♪学校に影響しちゃうでしょ？それまでこれで我慢して♪』
するとLINEにオッパイ画像が添付されて来た。
『わっ！ありがとう〜！もっと欲しいよっ！』
『え〜？誰にも見せないでよ？』
『見せないっす！』
すると鏡を使っての全裸写真が送られて来た。
『たまんねっす！！ヌク！！』
『アハッ、バ〜カ♪ヌキ過ぎて夜更かししちゃダメよ？おやすみ！』
『おやすみー！』
LINEを終えてから麻里奈の自撮りエロ画像でヌキまくり眠りについた貴之であった。
来週はいよいよクリスマスだ。コスプレイベントはあるが似衣奈は東京のイベントに参加すると言っていた。クリスマスは麻里奈と過ごす約束をしているし、東京まで行くのもどうかと思った。クリスマスにイベントだけで終わりにするか、それと麻里奈と恋人気分を味わいセックスして終わるか…、貴之は後者を選んだ。女と過ごすクリスマスイブは初めてだ。長年の夢だ。毎年カップルを恨めしく思いながら家で過ごしていた貴之にようやく春が訪れるのであった。最近セックスにも慣れて来て、楽しむ余裕が出来た。自分がセックスを覚えるごとに麻里奈の感じ方もだんだんスケベになって来た。イブを女と過ごしセックス…、今までの夢を現実に変えるべく貴之はクリスマスイブは麻里奈と過ごす事にしたのであった。
「似衣奈さんは一体どんなコスプレするんだろうなぁ…。東京でやるから気合入ってんだろうなぁ。また際どい露出とかしちゃうのかなぁ…」
ついつい考えてしまう。見たいと言えば見たいが、どちらかと言えば生まれて初めて女と過ごすクリスマスの方が胸をワクワクさせてくれる。コスプレも気にはなるがあとからイベントの写真はサイトなどにアップされるだろうし、誰かは分からないが個人サイトで似衣奈の写真を載せまくっているのがある事も知っていた。取り敢えずはそちらでチェックすればいいかなと思っていた。
初めての女と一緒のクリスマス・イブ、貴之は色々情報を集める。服はどうしよう、食事はどうしよう、プレゼントはどうしよう…、本やネットには理想の情報しか載っていない。
「そりゃあここに書かれてる事すれば素晴らしいクリスマス・イブになるだろうよ！食事はおしゃれなイタリアン、プレゼントは指輪…、無理無理！ドラマじゃねーんだっつーの！！」
どれもこれも自分には等身大以上のドラマのようなクリスマスのイブの演出にしか見えなかった。でもやはり初めて女と過ごすクリスマス・イブは思い出に残るようなものにしたい。貴之は悩んだ挙句麻里奈にLINEで相談してみた。
『カップルが一緒にいられるだけでクリスマス・イブは思い出に残るモノなのよ♪どんな素敵な食事をしたとか、どんなプレゼントをもらったとか、そー言うのじゃなく、一緒に何を観てどれだけ喜びを共有できたかが大事だと思うの。だから色々考えないで一緒に過ごせる事だけ考えてればいいの♪それに安心して？私が素敵なクリスマス・イブにしてあげるから♪』
そう頼もしい返事が来て安心した。少し気になったのは、麻里奈がどんな食事やプレゼントよりも一緒にいる事が大事だと言う純粋で真面目な事を言った事であった。貴之の中では麻里奈は色んな男を経験してるだろうし、高いプレゼントもたくさん貰ってるだろうし、豪華なクリスマス・イブも過ごして来たと思っている。それが気を使っての事かも知れないが純な事を言って来たので、それが少し気になった事ではあった。