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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第17話『敗者のケジメ』-1

第17話『敗者のケジメ』




「では、球技大会の無事終了を祝しまして、カンパイ!」

 寮長室。 テーブルを囲んで車座に座る5人の中で、口火を切ったのは【A3番】だった。 5人分揃ったコップを片手に温度を取るも、

「「……」」

 誰も唱和する者はいない。 【A4番】が申し訳程度にコップを掲げたくらい。

「あれっ、ノリがよくないなぁ。 どーしたどーした、お通夜みたいにしけちゃってさ。 カンパイっていうのは『乾杯』と『完敗』をかけてんの。 どう? 我ながらナイスアイディアじゃね?」

「……はぁ。 アミは元気でいいなぁ」

 【A2番】が溜息をついた。

「いまから寮監に報告だってのに……能天気さが羨ましいよ」

「そんなこといって、クヨクヨしてもしょうがないじゃん。 メチャクチャな判定で覆されたくらいでしょげてたら、学園で留年なんざしてらんないって。 ね、アコ先輩」

 と水を【A5番】に向けるも、

「……」

 華麗にスルー。

「ありゃりゃ、アコまで落ち込んじゃったか」

「……別に。 寮監のこと考えて、ちょっと鬱が入っちゃってるだけ。 すぐ切り替えるからさ……先に話し合っといてよ。 どんな風な『ケジメ』にするか、5人揃ってM奴隷になるのもいいし、私含めて選抜M子ちゃんでもいいし……いっそBもCもまきこんじゃってもいいと思うし。 私が覚えてる昔のケジメは紙にまとめておいたから、それを参考にしてくれていいよ」

 そういうと、どたん、【A5番】は背後に倒れる。 

「うわっ、1人だけドロップアウトかよ」

 鼻白む【A3番】に、

「しょうがないですわ。 アコさんは、言い辛いですが、5年連続球技大会勝ちなしだそうですし」

 横から【A4番】が取りなす。

「えっ、そうなの? 5連敗って……それ、ちょっち疫病神はいってなくない?」

「わたくしも少しだけそう思い……コホンコホン、えーと、それは横におきまして、今年こその想いも強かったことと思いますの。 多少脱力するくらいは大目に見て差し上げないと。 過去の例をリストアップしてくれいることですし」

「あー、いやいや、全然気にしてないから。 ちょっち悪ノリで絡んだだけでさ。 ま、そういうことなら、アコ抜きで色々考えますかね」

 首をポキポキ鳴らし、【A3番】が【A5番】が用意したメモを覗き込む。 ひっくり返ってしまった【A5番】除き、物憂げな【A1番】、元気のない【A2番】、いつも通りの【A4番】がメモの上でおでこをひっつけた。

 メモに書いてあったのは、4項目。 タイトルは『敗者のケジメ』とあって、身も蓋もない。 テーマは『赤』だそうで、各項目は、勝利に繋がる『赤色』にちなんでいる。

@ 『蝋栓』 溶かした蝋で膣、鼻、喉、肛門、尿道を埋め、手を使わずに型のまま抜き取る。 その後各蝋栓が自在に体内に納められるまで練習し、蝋栓を元につくった一回り大きい張型を胎内に収めて反省を表す。

A 『血のマニキュア』 爪の裏に針を刺し、爪の裏を血で赤く染める。 絶対に失禁、失神するため事前に断りをいれる又は容器を準備しておくこと。

B 『薔薇水』 肛門に薔薇水を大量に浣腸し、マングリ返しで寮監室内に待機する。 寮監が在室中は垂れない程度に微量ずつ薔薇水をひり、室内を常に薔薇の香りで満たす。 2日以上飲まず食わずになる。

C 『お灸』 ツボに針をさしてから赤百草を先端につけて火を灯す。 痛みよりも体が勝手に反応し、物凄い汗、体液を分泌して床を汚してしまうため、事前に断りを入れる又はシーツを用意しておくこと。




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