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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第13話『寮祭始末』-3

 パァンッ。

「いつっつ! ありがとうございます!」

 パァンッ。

「むっつ! ありがとうございます!」

 スパァンッ。

「ななっつ! ありがとうございます!」

 【A4番】のお尻に三連発。 【A4番】と【A5番】を交互に鞭打つなんて誰も言っていない。 どっちのお尻をうつかは寮監たる9号の気分次第だ。 100発全部【A4番】することだって十分ある。 とはいえ少女たちは経験に基づき、一人一か所につき50発が鞭打ちの限界だと知っている。 それ以上鞭打たれれば、比較的皮膚があついお尻だろうと太腿だろうと、肌が裂けて水膨れ、取り返しがつかない大怪我になる。 ではどうすればいいかというと、2人合計100発叩かれねばならないのだから、50発ずつ均等に鞭を貰うしかない。 自分が尻振りに手を抜いてしまえば相手のお尻が破綻する。 逆に相手が手を抜けば、自分のお尻が柘榴(ざくろ)になる。 では両方が手を抜けばというと、電気鞭は数発でお尻をズタズタに引き裂く威力なわけで、寮監の気が変わる前に100発を貰うことができなければ2人とも破滅は免れない。

 現在【A4番】が5発、【A5番】が2発の鞭でぶってもらった。 ゆえに【A4番】がこれ以上連続して叩かれるのは宜しくないわけで、【A5番】が一層に激しくお尻を振る。

 ブリッブリッ、ブリブリブリッ。

 床と水平になるまで上半身を折曲げたため、上半身がお尻に隠れ、寮監からは【A5番】の足とお尻しか見えなくなった。 そうしておいて両手で左尻と右尻を掴み、グイッ、左右におっぴろげる。 くすんだ菊を顕わにしたままでお尻を左右に激しく振り子する様子は、卑猥というより滑稽だ。 肛門も正円ではなく、割れ目の真ん中で楕円形に変じており、皺がピンと伸びている。 そんなブザマな様を見るにつけ、鞭を振るう側としても、必死さに免じて、鞭を呉れてやろうという気持ちになるというものだ。

 パァンッ。

「やっ……やぁっつッ! ありがとうございまぁすッ!」

 パァンッ。

「ここのつぅっ! ありがとうございまぁすッ!」

 スパァンッ。

「じ、じゅうっ! あっ、ありがとうございまぁすッ!」

 お尻の向こうから聞こえる【A5番】の感謝の言葉。 まるでお尻の穴が口代わりに御礼をいうように、パクパク震えながら鞭に耐える。 と、【A4番】のお尻の振り方が転調し、それまで拡げていた脚が閉じた。 踵同士をくっつけ、腰を落とし、お尻の中心を身体の外に向けながらの、艶めかしいオケツダンス。

 くいっくいっ、きゅっきゅっ、くいっくいっ、きゅっ……。

 短い間隔でお尻の向きが変わるため、随所に割れ目が弾んで隠れた菊門がチラ見する。 こんな動きをされては、何としても尻肉がズレた瞬間に菊門を鞭で弾きたくなろうというものだ。 オケツダンスのタイミングを見計らい、

 パァンッ、パァンッ、スパァンッ。

「じゅういちっ、じゅうにっ、いぐっ……じ、じゅうさんっ! ありがとうございます!」

 連続して【A4番】に鞭を振るった。 最後の1発は、完璧に谷間を捉えた。 おそらく肛門の真上に新しい痣をつけただろう。 その証拠に滅多に悶えを声にださない【A4番】をして、つぶれたヒキガエルのような呻きが洩れる。

「自分から躾をお願いしておいて、汚い声をだすんじゃありません。 今の三発はカウントなし」

 パァンッ。

「……じゅういちっ、ありがとうございます!」

 再度【A4番】のお尻の割れ目に痣をつける。 【A4番】はピクピクお尻を痙攣させながらも、素直に感謝をやり直す。 こういうところで無意味に反抗したり、泣いたりしないのもAグループのいいところだ。 調教なのだから、言われた通り、全てを受け入れることに意味がある。

 ビィン……ヒュッ。

 鞭をしならせ、空をきる。 真っ白だったお尻についた数本の痣が拡がり、じわじわと紅く染まるお尻が正面にある。 どちらのお尻も、ぷりっぷり、ブリッブリッ、個性豊かなケツダンス。 素材にしろ動きにしろ、鞭の振るい甲斐があろうというものだ。

 あと86発……いや、89発を、どんな風に、どちらのお尻に刻み付けようか……または最後の数発は敢えて電気鞭にして、散々打ち据えた肛門を拡げさせて、皺の真上にとびきりの一撃をお見舞いしてあげようか……。 ケツダンスを前に鞭打ちをイメージするだけで、寮監の股間は潤んでくる。

 行事に託(かこつ)けてM奴隷調教を愉しむ自分は、果たして【A5番】がいうような『いい人』なのかどうなのか――そんなことを考えながら、寮監は次なる鞭を振りかぶるのだった。


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