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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第5話『日用装飾週間』-2

「もう1つ加えるとしたら、アコの案だと懲罰基準が明確すぎるってこと。 どんな形であれオマンコ触ったり、クリトリスを弄ったりしたら、オナニー未遂ってことでアウトになる。 当然指導しなきゃいけないよね。 それだったら、物凄い数の違反が出てきそうなのが心配だよ。 他の案だとさ、ある程度裁量っていうか、現場判断が効くんだよね。 例えば『拡張』だったら、穴をチェックして、フックが外れてたり緩かったりしたのを見つけるとするでしょ。 その場で付け直すことも出来るし、難癖つけて指導に持ってくことも出来る訳よ。 この辺の融通が、アコの案だと、どうにもこうにも狭そうでさ〜」

「う〜ん……いい案思いついたって浮かれてたけど……そういう見方も出来るかなぁ……」

 しばらく首を捻ってから、【A5番】は笑顔で宣言した。

「よし。 ここはサクッと私の案は削っちゃう」

「え、いいの? せっかく考えてくれたのに……」

 【A2番】が気を遣うも、【A5番】は笑って取り合わなかった。

「何いってんの。 別に拘りがあるわけじゃないしね。 みんなの4つから選ぼう。 決め方は……挙手にしようか。 1人1票として、1番いいと思う案に1票。 同点の場合は再挙手ってことで、構わないよね」

 うんうん、無言でうなずく残り4人。 こうして史性寮の4人が選んだ案は、『孔穴拡張週間』と競った結果、『日用装飾週間』になった。 寮長が用意した提案だ。 

 大枠が決まったところで、細部を詰めた『マニュアル』の形にするべく、5人は車座になって意見を詰める。 設定、手法、評価、指導、罰則規定、運用要録――話し合いを始めてから3時間が過ぎる頃になって、ようやく『マニュアル』として完成したのだった。 あとは寮監の承認を得なくてはいけない。 寮長室でのミーティングを解散し、【A4番】は『マニュアル』を片手に寮監室へ向かうのだった。


 ……。


『32回生用・夏季後輩指導に関する運用マニュアル』

サブタイトル『日用装飾週間』

【目的】 1つ。 あらゆる日用品を自分の牝性と結びつける思考習慣を涵養し、オリジナリティをもって最も自分に相応しいと思われる痴態を創造する。 1つ。 常に自主的に行動し、自らの牝性の発露することで、生きているだけで恥ずかしい自分の痴態を自覚する。 1つ。 先輩が用意してくれる牝性発揮の場面が思慮に富んだものであることに想いを致し、先輩の気配りの一端に気づく。

【手法】 日用品を1つ選ばせ、その道具を用いて自分の身体を装飾する。 例)ストローを歯茎と唇に挟んで『やすき節』、ストローを鼻に挿して『タバコ』の真似、ストローを肛門に挿入して『ガス抜き』等。 装飾には一時的なものと継続的なものを区別する。 一時的な装飾としては、負荷が高く、より難度の高い変態なものを用意する。 継続的な装飾としては、1週間を通じて常時装飾するものであるため、負荷が低く見栄えがするものを用意する。
 Cグループ生は自分自身を装飾し、一時的にしろ継続的にしろ、自分で着脱できるように備えること、つまり人の手を借りなければならないような装飾は不可。 

【評価】 上級生は1週間の間に各Cグループ生を呼んで個別に下記の3点――『装飾の意味』『装飾の目的』『装飾の工夫』――を諮問する。 加えてそれらの装飾をより表現する『ポーズ』『アクション』を披露させる。 以上の5項目を総合的に判断し、Cグループ生の努力を評価、合否を判定する。 下級生は全上級生の合格認証をうけた場合のみ、追加指導を免除される。 

【指導】 装飾のレベルがあまりにも低い場合、Aグループ生は1週間の終わりを待たず指導に入ることが出来る。 指導では日用品に限らず、専門用具を含めた装飾具を動員してよい。

また、一週間を終えた時点で装飾に合格が貰えなかった生徒に対しては、一律で追加指導を与える。 追加指導では一日をかけ、Cグループ生に牝性を発揮する姿勢を継続保持させる。


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