PiPi's World 投稿小説


 俺は二流大学を卒業して、就職して一人暮らしを始めたばかり。
 勿論会社では真面目に仕事をしているが、家に帰って勤しむのは、ネットで少女の画像を見ること。
 これは正当な趣味なのだ!
 誰にも迷惑を掛けていないし、現実とネットのわきまえは出来ている。
――地震だ。結構大きい。
 すぐに揺れは収まったが、横揺れのせいでクローゼットの扉が開いてしまった。
 他に何の被害も無いのに、なぜそこだけ……。
 俺は開いた扉を閉めようとして、中の床にある大きなシミに気付いた。
「何だ? これ」
 そこを足で擦ろうとすると、体が吸い込まれていく。
「うわあ!」
 声を上げたが、俺はその中に引き込まれていった。


 俺が座り込んでいる後ろには、城壁のような壁に木製の扉がある。
 そこを開けて見ると、俺の部屋だった。だが周りは中世のような町並み。
 まるでゲームの世界のよう。
――夢?
 扉の向こうは俺の部屋ですぐ帰れる。俺は町を探索してみることにした。
 町は繁華街のようだ。俺は、その一件の店の前で自然に足が止まる。
 キャバクラのような店先の看板には、俺好みの可愛らしい女の子達の写真。
 どう見ても全員、10歳から14,5歳にしか見えない。
 こんな若い子を使うのは違法のはずだが、堂々と看板を出しているなんて。
「お客さん、どうですか。可愛い子ばかりでしょう?」
 呼び込みらしき男に声を掛けられ、俺は戸惑った。
「1時間たった50円」
「50円!?」
 俺の聞き間違いかと思い、周りを見渡す。
 その正面にある店は肉屋で、牛肉100gが3円と書いてあった。
――物価が違うんだ!
「ちょっと待ってて」
 夢でもいい。このチャンスを逃すものかと、俺は部屋へ戻って財布を取って来た。
 途中で見た店も、色々な物が数円の単位。
 俺はすぐに戻りあの店に入った。
 中はピンクやレースの世界。
 席に案内されると、すぐに女の子が前に座った。
「初めまして、リイナです」
 少女がにっこりとほほ笑む。どう見ても、小学生にしか見えない。
 フリルがたっぷりついたピンクの衣装を着ている。
 まだあどけない面持ちだが、大きな目と長いまつ毛。口角の上がった唇。
「お兄ちゃん……でいいですか?」
「も、勿論」
 リイナに渡されたメニューは、どれも数円単位。
「こういう店、初めてなんだ。何でも頼んでいいよ。俺の飲み物も任せるから」
「いいの?」
 首を傾げて訊く表情がまた可愛い。
 俺が頷くとすぐにリイナが黒服を呼び、いくつかのものを注文する。
「いっぱい頼んじゃったー」
 可愛い!
「リイナね、まだ始めて2ヶ月なの。だから、失敗しちゃったらごめんなさい」
 可愛すぎる!
 衣装は露出の高いものではないが、こうしているだけで充分。
 俺にとっては天国だー!
 周りを見ると、何人もの客がそれぞれの女の子と話している。
「リイナちゃんは、いくつなの?」
「11歳」
確かにそれくらいだが、そんなコがこんな店で働いてていいのかと思ったが、ここは異世界だ。
 乾杯をしてから少しだけ酒を呑んだ。呑みすぎると、この天国を味わい切れなくなってしまう。
 リイナは俺の話を笑ながら聞いている。
 つい現実のことを話し過ぎて、時折首を傾げるのがまた可愛い。
「あのね……。お兄ちゃん……」
 楽しそうだったリイナが急にもじもじし始める。
「どうしたの?」
 俺の話が詰まらなかったのかと焦った。
「えっとね……。奥の部屋、ダメ?」
「奥の部屋?」
 ビップルームでもあるのかと思い、俺はその内容を聞いてみる。
 こんなに物価が違うなら、ビップルームだって大した金額じゃないだろう。それでリイナちゃんが嬉しいなら本望だ。
 一昨日給料が出たばかり。こんな物価なら、何をしたって平気。
「初めてだもんね。えっと……。奥の部屋って、二人だけになれる狭い部屋なの……」
――二人だけ。狭い。
「そこね、30分で、50円もかかっちゃうんだけど……」
「行こうか」
 俺はすぐに答えた。
「いいの? リイナ、わがまま言ってない?」
「大丈夫だよ。俺も、リイナちゃんと二人だけになりたいなーなんて」
「ありがとう、お兄ちゃん」
 嬉しそうに言うと、リイナが手を挙げて黒服を呼び、耳打ちする。
 伝票を確かめた男が、膝を着いて俺に小声で言う。
「奥の部屋は、ここまでと合わせて前金になりますが……。全部で117円になりますが」
 黒服に言われ、俺は財布を出した。
 小銭を探り、200円を出すと、すぐに釣りを持って来た黒服に案内される。
「あれ? リイナちゃんは?」
 気付くと、リイナが着いてきていない。
「着替えてから参りますので、ご安心を」
――また別の衣装も見られるのか。
 俺は鼻歌が出そうなのを抑えて、黒服について行った。
 入口近くにあるドアを入ると、通路の両側にいくつかのドアがある。黒服に言われ、俺はその一番奥のドアに入った。
「リイナはすぐに参りますから」
 本当に狭い部屋で、あるのは二人掛けのソファーだけ。
――ここでリイナちゃんと二人切りか。
 胸躍らせながら、俺はソファーに座った



つづく

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