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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第2話「乳首週間」-3

「懐かしいです……あの時ほどご迷惑かけたこと、なかったです。 先輩、お元気でいらっしゃるでしょうか……」

 他のAグループ生が揃って苦虫を噛み潰したような中、1人だけ遠い眼をする少女がいる。 彼女の思い出は、初日の夜。 元々乳首が性感帯だった彼女にとって、性感クリームの効果は絶大だった。 他の子もカチカチに乳首を勃起させていたが、彼女は触るだけで捥げそうなほどゴリゴリに腫れ、勃ちっぱなし。 ニップルバンドの下からでも、異常に熱を帯びた乳首は見て取れて、とても掻痒感を耐えられるレベルじゃなかった。 歯茎から血が滲むまで歯を喰いしばり、乳首の痒さを我慢していた彼女だったが、到底睡眠は訪れない。 全く寝れず、声を殺して泣きながら、身悶えるしかできなかった。 そんな彼女を、同室の先輩は自分のベッドに入れてくれて。 一晩中そっと乳首をさすってくれた。 時につつき、時に抓り、時に摘み、時にはしごき……布団の中で一晩中乳首越しに絶頂を続けたあの夜。 今から思えば、あの時先輩が優しく乳首を包んでくれなければ、最低でも乳首を許可なく掻き毟った過度で告発され、重度の懲罰に処されていた。 いや、それどころか発狂してもおかしくなかった。 一晩かけてようやく乳首とクリームがなじみ、乳首から熱が引き、我慢できるレベルの刺激になったからよかったものの、本当に限界ギリギリだった。

「で、どうする? 乳首プログラムにしちゃう?」

「あたし達が経験している分、勝手を知っているのは大きいと思います。 どんな風に焦らせばいいかとか、どんな風に先輩風を吹かせればいいかとか、ある程度事前にイメージできます」

「私はどっちでもいいけど……みんなが賛成するなら異論ないよ」

「ちなみにあたし達が味わった性感クリームって、上から何番目のヤツだったの? アレよりちょっぴり和らげたクリームを塗ればちょうどいいんじゃないかなぁ」

「ちょっと待って。 性感クリームのこと、最後のトコに書いてあったような……うわっ」

「ど、どーしました?」

「……ウチらのクリームって、レベルが一番下だったみたい。 つまり、一番痒みを抑えたクリームであのレベルってことなんだけど……ないわぁ」

「確かに『ない』です……」

「……」

 しばし訪れる沈黙。 しばらくして【A5番】が周囲を見渡す。

「……どうなんだろうね。 自分たちがされて辛かったからこそ、後輩にもやらせたいと思うタイプもいるだろうし……自分たちがイヤだったから、後輩にはさせたくないタイプもいるだろうし。 個人的には、綺麗ごとは抜きにして、私達がやり易いプログラムにすればいいと思ってる。 だから、あんまり指導回数が増えるプログラムは面倒かな〜……。 ところでさっきから黙ってるけど、寮長はこのプラグラムのこと、どう思ってる?」

「わたくしですか? うーん……」

 小首をかしげる【A4番】。 

「……絶対イヤとは思いませんし、かといって気乗りもしませんわ。 わたくし、どうせならインパクトがあるプログラムでないと、実行する意味が見出せませんの。 後輩にとってもわたくし達にとっても、忘れられない一週間であって貰うには、わたくし達が経験済みというだけでは、採用の決定打としてはやや弱いですわ。 もちろん、やってみる側とやられる側の両方を味わってみたい好奇心は否定いたしませんけど……」

 スゥー。 一呼吸おき、

「……とりあえず他の案に一通り目を通してから決める、ということで如何でしょう?」

 出てきた答えは否定含みの先送りだった。 他のメンバーも、それでいいんじゃない、という感じに資料を閉じる。

「そういうと思ったから、次の資料だよ。 はいどうぞ」

 【A5番】が手際よく次の資料を回し、新たな回覧が始まった。


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