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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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レイプ犯狩り-1

この1週間、千城県の、特に城南地区のレイプ被害報告が激減した。これまでどんなに警戒していても決して減らなかったレイプ事件が一気に減った事に、何か警察の気付いていない力が働いている疑いを抱き始めた県警本部。レイプ犯罪撲滅を目標に取り組んできた千城県からすれば本来ならレイプ犯罪激減は喜ぶべき事なのだが、それがテロリストの力が働いているかも知れないと言う疑いを考えれば素直には喜べなかった。

あの性器潰され事件は世間に衝撃を与えた。テレビや週刊誌で大々的に報道され大きな話題を呼んだ。しかも警察が到着するまでに多くの人が写メを撮りSNSなどにアップされた為、生々しい現場は広く世の中に出回ってしまった。レイプ犯が返り討ちに遭い性器を潰されると言う戦々恐々な現実が、安易に聖地でレイプをしようと考えていた輩の歯止めになったのかも知れない。

最近ではネットで募られていた城南レイプツアーなるものも動きは無くなっていた。もともとサーガによるものだと疑いがかけられており、風俗店で若菜が保護した橋下マナミからの証言でサーガの関与が決定的となった訳だが、サーガにも今、そんな余裕はないと言う事であろう。このツアーが行われなくなった事もレイプ犯罪激減の理由の一つだと言える。

どちらにせよ最近のレイプ事件件数激減は警察による努力の賜物ではないと言う事に、県警本部はにが湯を飲まされる思いをしているのは確かな事だ。テロリストのやり方に警察の努力が負けていると言う現実に悔しさを滲ませている。

ただし0ではない。激減しただけでありレイプ事件が0になった訳ではないのだ。性器潰され事件を見ても、それをスリルと捉えてあえて城南でレイプをしようとする男もおり、ハードルが高ければ高いほどにレイプ愛好家からの評価は高く、神と呼ばれる事に喜びを感じるのだ。レイプ事件が激減したとは言え城南でのレイプと言うある意味ブランド力はまだまだ健在である。

性器潰され事件はあれ以来起きてはいないが、気になる情報は警察に集められていた。
「最近、あの…、その…、せ、性器が潰されて病院に駆け込んで来る男性の報告が多いようです。」
結衣が若菜に報告する。
「…見逃せない報告ね。被害者から話を聞けば何かしら手掛かりがつかめそうね。どこの病院?」
「それが全国あちこちから報告があがってるようです。」
「全国?もしかして全国で性器潰され事件が起きているって事?」
「それは分かりませんが…。でも不思議と関東からだけは報告がありません。」
「関東からだけない…。報告がないだけかしら?報告があった中で一番近いのはどこ?」
「福島でしょうか。」
「福島か…。」
福島も若菜にとっては田口がらみの因縁の地だ。もしかしたら福島にも何か糸口が隠されているかもしれないと思った若菜は吉川とさとみに出向かせ性器を潰され病院に駆け込んで来た男を当たってもらう事にした。


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