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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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プロポーズ後-1

3月下旬。

タクミが、ブレスレットを渡し
「結婚して。」と言った日から
5日が経った。

4月から、
タクミは専門学校に行く予定で
ちづるの引っ越しも
4月の中旬を予定している。

2人の生活は
以前とまだ変化はない。

タクミは、
バイト先のスーパーの店長に頼まれ
1日中働く事が多くなった。

その日も
朝9時から夕方5時まで働いた。
いつものように仕事が終わると
ちづるの家に行く。

ちづるは、仕事を終えて
夕飯の買い物をして家に帰る。

いつものように
夕方にタクミを迎え入れると
タクミはソファーに座り、
ちづるはキッチンに立つ。

グレーのパーカーにジーンズ、と、
ラフな格好をしているタクミは
ほんの少し疲れた様子でぼんやりと
テレビのニュース番組を観ている。

ちづるが料理を作りながら
タクミに話す。

「タクミ君のとこの、
スーパーで買い物したんだよ〜。」

ちづるは、
青いニット素材のワンピースに
下はレギンスを履いている。

いつもは
料理の時にエプロンをつけないが、
今日は揚げ物をしている為
エプロンをつけている。

「わぁ。 はねたっ 」
と、独り言を言いながら
カニクリームコロッケを揚げている。

タクミはテレビを観ながら
返事をする。

「 ふーーん、、。」

「気がつかなかった?」

「、、気がついたけど。
  結構忙しかったから。」

「 そっか〜。」

「、、、、。」


それからしばらくちづるは料理に
集中していた。

料理が出来上がるとテーブルに運ぶ。

タクミが
ソファーから降りて床に座ると、
ちづるはタクミに対面して座った。

2人は「いただきます。」と言い
ご飯を食べ始めた。

テレビでは、
クイズ形式の
バラティー番組がやっている。

ちづるは、タクミの
様子を伺うように話し出す。

「スーパー、、
 結構混んでたよね?」


「 んーーー? 、、うん。」


「、ぁ。 お醤油とか、
 特売日だったからかなぁ?」


「、、、ぅん。」 


「、、。 他の所より
   野菜も安いもんね。」 


「まぁ、、、。 うん。
   そうなんじゃない?」


「、 、 、、、うん。」



2人の間に、
小さな気まずい雰囲気が流れる。
ちづるはテレビを観て
ご飯を食べながら考える。


「、 、 、、 、。」 


  やっぱり  タクミ君

   少し 怒ってるのかな



ちづるは
5日前の事を思い出す。


***


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