投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 590 特命捜査対策室長 上原若菜 592 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

美しい知能犯-1

「私ね〜、白川歩美と言う人間が分からないのよねぇ…。 」

華英の紹介を終え、対策室に居るさとみ、吉川、金田、結衣を自分の元に集めた若菜。県警本部長がわざわざ警視総監室を用意したのにも関わらず特命捜査対策室の自分のデスクの方が落ち着くと言って拒否して慣れ親しんだデスクの椅子に座り脚を組んで踏ん反り返りながら若菜はそう言った。

短めのスカートからはその美しい太股が惜しげも無く覗いている。女のさとみや結衣でさえドキドキしてしまうのに、男の吉川や金田が平静を保てるはずもなかった。ついつい若菜の太股をチラチラと見てしまう。とても30歳代半ばの女性の脚とは思えない程の美脚だ。いや、30歳代半ばの女性だからこそ出せるフェロモンか。どちらにせよ真面目に働こうとする男にとっては酷な美脚であった。ついでに言えば胸元もヤバい。もはやわざと男を興奮させようとしているとしか思えない姿をしながらも特に気にする様子もない若菜に、華英だけはカッコイイ女性として見ていた。そんな若菜の口から出た言葉にさとみらは一斉に若菜の顔を見た。

「警視総監様が分からない事って何ですか?確かに白川歩美については謎だらけですが…。」
吉川が、未だ謎だらけの白川歩美の事が分からないと言った事に、何を改まってと思いながら言った。若菜は目線を上に向け天井に視線を向けながら言った。
「確かに謎だらけなんだけど、私が分からないのはね、ちょっと意味合いが違うのよ。白川歩美は性犯罪者を憎んでいるであろう不死蝶に属する女性。そして存在を自ら私達に知らしめるような行動ばかりしている。逃げも隠れもする様子はない。まるで私達とのゲームを楽しんでいるかのように堂々と行動してるし、私達よりもサーガの情報を早く掴み、現に警察よりも早くサーガの居場所を突き止め、しかも爆破した。白川歩美を調べれば調べる程、私はある人間を思い出すのよね…。」
「誰ですか?それは?」
若菜は深く息を吸い、一気に吐き出してからその名前を口にする。
「田口徹…」
その場にいた全員が一緒凍りつく。若菜と田口徹…、警察の中でもアンタッチャブルな事案だ。暗黙の了解で若菜を前に田口徹の名前を出す事はタブーとされて来たからだ。どうして田口徹の事を思い出すんですか?という言葉は誰の口からも出なかった。そんな空気を感じた若菜は自分から口を開く。
「警察と駆け引きしながら、まるでゲームをしているかのように堂々と犯罪を繰り返す姿。警察を馬鹿にするかのようにその存在を知らしめ悪行を繰り返すやり方。田口徹そっくり。いや、田口だけじゃない。湯島武史、サーガにも通じる物がある。彼らと敵対する存在のはずの不死蝶に属するであろう白川歩美にも同じものを感じるのよね…。白川歩美を追っていると、何故か田口徹を追っていた時のような感覚になるの。まるで同じ類の人間に、ね。感覚的な事で言ったら、田口に知恵を与えていたサーガと白川歩美は同類。仲間にしか思えないのよね。でも実際は敵対する存在。もしかしてサーガと不死蝶は仲間なんじゃないかと疑ってしまう程に似てるのよね、やり方が。だから白川歩美が分からないのよね。味方のような…でも違う。きっとその謎が解けた時、全ての糸が繋がるようなきがするのよねぇ…。どうして白川が田口と通じるものを感じさせるのか、が。」
そう言って脚を組み替える若菜。吉川には若菜のパンティがチラッと見えてしまい、慌てて視線を外した。

ちなみに今日はパープルだった。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 590 特命捜査対策室長 上原若菜 592 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前