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【調教 官能小説】

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朝比奈 侑香-1

神泉町のカラオケなら二人きりになれる上にあの町はホテル街に徒歩数分で紛れることは知っていた。ここしか無いわと確信したわたしは「松濤のそばに素敵なカラオケボックスがあるわ。いかがかしら」と朋未を嵌めるように誘ってみた。

「カラオケは全室防犯カメラで撮影されるからいやよ」

可愛いらしい小羊のスタンプの返信は読み方次第で全ての承諾に見えしまい軽い興奮と眩暈に錯綜されてしまい「撮影はちょっとね」と的外れな返信をしてしまっていた。
そんなわたしをからかうように朋未は「渋谷ならロブソンホテルでいんじゃない」とまたしても読み方次第でどちらにも取れる返信を送り返してきた。

「流石は朋未ね」

昔から朋未はそうだった。巧みな言葉と大胆な仕草で男達は常に惑わされ態と男に胸をぶつけ気づかない振りをするあざとい朋未を何度も目撃していた。仕組んだ色気と可愛らしい笑顔に翻弄される男達を差して「みんなわたしに恋してるわ」と得意顔の朋未を思いだしていた。いまも変わらない朋未に苦笑いしながら「了解よ。あなたに会えるの楽しみよ」とわたしもどちらともとれる返信を送り朋未とのやり取りを楽しんでいた。

久しぶりに会う朋未は渋谷に溶け込むようなラウンドカラーのレーストップスにピンクのフレアスカートに真っ白なシューズを履いてわたしを待っているように辺りを眺めていた。

「可愛いわ」

素直に認めてしまう可愛らしさだった。いまだにピンク色のフレアスカートを可愛く着こなせる朋未が眩しく羨ましかった。

「遅いんですけどー」

朋未は相変わらずの笑顔で大きな胸を揺らすように背伸びをして「今日は二人っきりね」とわたしの顔に近づいて囁き、恥ずかしがるわたしをからかって笑っていた。

「でかいわねぇ」

レーストップスに強引に納めた胸元は風船のように肌見せを引き伸ばしシースルーの袖から伸びる腕は細く瑞々しい若さを保っていた。見惚れてたわたしに朋未は大胆に両手でボインを持ち上げ重さを測るように見せつけていた。

「ちゃっと。人がみてるわよ」

明らかにデカいボインを鷲掴みにして広げた指先から溢れる胸の柔らかさを態とらしく見せつけて「でかいでしょ」と可愛らしい笑顔でわたしを見上げていた。

「ぼにゅうよ。ぼにゅう」

朋未はわたしをからかいながら渋谷の街を牽引するようにロブソンホテルに案内してくれていた。

ロブソンホテルはわたしを落ち着かせる豪華な高級ホテルだった。わたしは袖元まで総レースで綴られた深みのある赤色のフェルト生地のフレアワンピースに生脚に聳えるハイヒールを履いて周りの女性を圧倒するように一人だけ背丈が抜きんでていた。わたしの姿を魅せつけるように堂々とフロアを進みコンシェルジュに案内を促していた。

「予約してる朝比奈よ」

慇懃に頭を下げるボーイは「畏まりました。朝比奈様」とわたしに圧倒されるように背筋を伸ばして個室まで案内してくれていた。

「格好いいなぁ」

朋未はわたしの胸の位置にしか届かない背丈でわたしを見上げていた。

「朋未こそ可愛いわよ」

正直に朋未を褒めてあげて扉が閉じるまで深く頭を下げるボーイの対応を終えて、ようやく二人っきりの個室に入ったときだった。

「たまには並んで座ろうよ」

朋未は臆面もなくわたしの腕に胸を押し当てて甘えるように見上げていた。
わたしは男じゃないんだけど。と思いながらも「いいわよ」と朋未らしい仕草に微笑みながら朋未を奥の席に進ませてあげていた。

ロブソンホテルの個室は静かな色彩に間接照明が柔らかく照らすプライベートルームのような密室だった。

「シャンパンでいいかしら」
「うーん、ワイン。ボトルで」

朋未は完全に酔うつもりでわたしの腕から覗き込むように重厚なメニューを眺めていた。

「ボトルね。赤でいいかしら」
「あとはね、旬菜のサラダとイベリコハムとチーズフォンデュ。それとボルドーの白をダブルマグナムで貰っちゃおう」

朋未は完全に酔う気だった。一度にこれだけ頼めば2時間は掛かる。密室の時間を確保する方法を知っている朋未らしいオーダーだった。

「やるわねぇ」

今も変わらない朋未に微笑みを向けてオーダーを終えていた。慇懃に運ばれた料理を前に3ℓはあるボルドーの白ワインとマグナムの赤2本がそれぞれ大きいワインクーラーに収まっていた。

「全部飲めるかしら」

二人で飲みきれる量ではなかった。隣に座る朋未は「今日は飲みたい気分なの。飲ませて」と甘えるように見上げ両手は大きい胸を持ち上げてわたしをからかっていた。

「ふざけないでくれるかしら。わたしは女よ。さあ飲むわよ」

軽く発情してしまったわたしを誤魔化すように朋未に溢れるようにワインを注いであげていた。

フレアスカートから覗かせる柔らかそうな太腿を横目で眺めながら「わたしも酔ってしまおうかしら」と思いながら朋未の色気に昂ぶる興奮を抑えることができそうもなかった。


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