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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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消えたサーガと白川歩美と協力者-1

火は3時間後に消し止められた。辺りには焦げ臭い匂いが立ち込めている。捜査員らが細心の注意を払いながら焼け跡の住居に入って行く。一見別々の住居に見えた家だが、それらは地下で繋がっていた。煙が立ち込める地下に降りる捜査員達の体を放水の雫が不快に濡らす。

「確かにここだな、サーガが流したテレビに映ってた場所は。」
地下にも火が回ったようで中の机など炭と化していた。しかし中には焼死体も人の気配もなかった。どうやら爆発前に逃走したようだ。パソコンも焼け爛れており手掛かりへの期待は薄そうだと感じ溜息をつく。しかし1人の捜査員が興奮気味に叫んだ。

「こっちの部屋にヤバイのがあるぞ!」
壁の一部が崩れて見るからに怪しい空間が露わになっていた。もし壁が崩れていなければきっと気づかなかったであろう。その中にある階段を降りるとそこには多くのマシンガンや拳銃などの物騒な武器と、覚醒剤らしき白い粉の入った袋が大量に見つかった。

「す、凄げぇな…。どうやったらこれ程の武器が手に入るんだ…?」
目を疑う程の武器の量に度肝を抜かれる。
「ロシアや中東で流通してるものですね。サーガは幾度となくロシアや中東に出向いていたとの事ですから、何らかのルートを使って密輸したんでしょうね。もしかしたら通関にも仲間がいた可能性がありますね。」
「とにかくこの武器や覚醒剤を浅霞署に運んで厳重に保管しないと。もしこんなもんが奪い返されたらたまらないからな。パトカーに警護させて浅霞署に移すんだ!」
「はい!」
捜査員らはまるで蟻のように武器を運び出した。

4棟のそれぞれのガレージから捜索中のワンボックスカーが発見された。1軒に1台停められており4台を隠せるだけのスペースを持つ家を探していた警察の目を欺いていた事が分かった。サーガらが使っていたであろう車両が全て見つかった為、サーガらは車両で逃げたのではなく足で逃走したものと断定。署員らにパトロールを強化するよう連絡が回った。

「野次馬に紛れて逃走したか…。各駅に連絡してサーガらしき者を見かけたらすぐに通報するよう伝えてくれ。」
「はい!」
サーガらの身柄を確保するべく包囲網を固める警察。ここまで追い詰めて逃すわけにはいかないと血眼でサーガらを追うのであった。


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