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エロスの神に選ばれし少女〜桔梗
【ロリ 官能小説】

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運命の分岐点-1

 結果からすると、恵和会での桔梗の暮らしはそう悪いものではなかった。
 もちろん、世間一般的に見れば決して恵まれた環境とは言えない、なにしろ中一の少女が暴力団の事務所で暮らしているのだ、しかし、桔梗にとっては父親との暮らしよりもましだったのだ。
 「おばちゃん」の書類上の養子、と聞かされていたが、「おばちゃん」はまめまめしく働く桔梗を気に入ってくれて可愛がってくれた、学校の行事があるときなどはちょっと年齢的には合わないまでも母親役をそつなくこなしてくれる、母親を知らない桔梗にはそれだけでも嬉しいことなのだ。
 学校から帰れば事務所の掃除、若い組員の食事作りの手伝いなどが待っていたが、養ってもらっているのだから当然のことだと考えていた、食事の内容も以前よりもずっと良い。
 若い組員達は、見た目はともかく身内には優しい、食事が済んで居間でテレビを見ながらくつろいでいる時など「桔梗ちゃんも一緒に見なよ」などと言ってくれる。
 居候の身分と自覚しているのでチャンネルに注文は付けられないが、大人数で集まってワイワイ言っているのは楽しい。
セックスやSMプレイを強要されることもなかった、ただ、若い、血気盛んな男達の中にいるのだ、門村と相談して、一日おき程度に数人の相手をした、それで十数人の住み込み組員達は週に一度程度、抜くことが出来る、一度に三人程度の相手をするのだから、興奮した組員に少々手荒に扱われることもあったが、それくらいは桔梗にはなんでもない、むしろ物足りない位だった。
 居候の身分で小遣いなどは貰えない、学校の図書室や図書館から借りてくる本と組員から貰った古いラジカセが桔梗の唯一の独りの時の楽しみ、むさぼる様に本を読み、CDからカセットにダビングしてもらった音楽を繰り返し繰り返し聴いた。

 そんな桔梗の暮らしぶりを、門村はちょくちょく気にかけてくれる。
 桔梗から不満を漏らすことはなかったが、桔梗に相手をしてもらっている組員から「あの時」の桔梗の様子は聞いている……。
「凄ぇっすよ、あんなに小さいのに大人顔負けっす、そこらの風俗嬢なんか目じゃないっすよ、イラマだろうとアナルだろうと何でもさせてくれます、俺なんかちっと興奮しすぎてつい手荒になっちゃうんすよ、それでもあの娘はむしろ悦んでるみたいに受け入れてくれるんすよ、3Pや4Pだってへっちゃらっすよ、いやむしろその方が好きみたいっす」
(この娘は根っからのM……五年もそのM性を眠らせて置くのは勿体無いし、本人も不満だろう……)
 門村にある考えが浮かんだ。
(そうだ、大沢さんに話してみよう……)

 門村に話を持ちかけられ、桔梗は大いに興味を掻きたてられた。
 ただ、それが自分の運命にどれほどの変化をもたらすのか……その時の桔梗には想像も付かなかった……。


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